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【Win10Mo】geaneeのWPJ40-10が届いたのでレビューでも

いやはや先週は、NuAns NEOの発売に、新VAIO Phoneも発表と、
Windows 10 Mobile界隈は大変な盛り上がりでした。

そんな裏で、ジェネシスホールディングスの geaneeブランドの、
発表以来全く音沙汰が無かった「WPJ40-10」が
発売日の公式発表もされないままひっそりと発売が開始されました。

この WPJ40-10、今発表されているWin10端末で唯一の4インチモデルで、
スペック的には完全にローエンドにあたるものなのですが、
「 Continuum対応のハイエンド機以外興味なし」みたいな
WPクラスタの大多数の方々の動向をよそに、
「ちっちゃいモノ好き」な一部の変態な方々には密かに注目されていました。

かくいう自分もその一人。

というのも、最初に買ったWP8端末な「Lumia 620」のサイズ感が結構好きで、
モデルチェンジに従って巨大化していくのにはちょっと困っていました。

というわけで、この WPJ40-10には個人的に注目してはいたのですが、
いかんせん最近まで情報が皆無なままで。

そんな折、割とよくお世話になっているNTT-X Storeで
公式サイトにも載ってない詳細情報がしれっと出ていて、
ようやく2/5が発売日だと判明。
数日後に予約の受け付けも始まったので、速攻予約してしまいました。

いやぁ、もし NuAns NEOとか VAIO Phoneとかを買うとなると、
お値段がお値段なので、事前に現物をチェックしておきたいところですが、
これくらい安ければ、万が一失敗しても一晩泣く程度で済むかな、と…(笑

というワケで、ちゃんと発売日に届きましたので、
実際にはどんな感じなのか、簡単にレビューしてみます。

160208-wpj01
Unboxing的なものはASCIIで山根さんが書いてるのでそちらでどうぞ。
http://ascii.jp/elem/000/001/114/1114305/

 

160208-wpj02
もちろん技適取得済み。

160208-wpj03

バッテリーの型番は「LB-WPJ40-10」でした。
予備バッテリーとか買えるようになるといいけど…。

あと、自分のSIMは該当しないんで未確認なのすが、
TLで、APNのプリセットに設定ミスがあるみたいな話を見かけたので、
セットアップ時はWi-Fiでサインインした方がいいかもしれません。

 

スペック

改めて大まかなスペックを確認してみます。

CPU  Snapdragon 210 (MSM8909) 1.1GHz
メモリ  1GB
ストレージ  8GB
ディスプレイ  4インチ TN液晶 / 解像度 : 480×800
カードスロット  microSIM / microSD
カメラ  背面500万/ 前面200万 / AF / フラッシュあり
センサー  GPS / Gセンサー / 近接センサー / 光センサー
無線  IEEE802.11 (b/g/n) / Bluetooth 4.1
通信方式  LTE(1/3/8/19) WCDMA(1/6/9/19) GSM
電池  1800mAh / 連続待受 :約150時間 / 通話 : 約5時間
重量  136.8g

 

まぁ、Win10Moの端末として、本当に最下層に位置するレベルのものですね。
必要最低限なものは一通り網羅している、といった感じです。

とは言え、ちゃんとLTEに対応した Snapdragon 210というSoCですので、
考え方を変えれば、単に画面が小さくなっただけで、
他社の Snapdragon 210採用+RAM1GBモデルである、

freetel KATANA 01
ドスパラ DG-W10M
Microsoft Lumia 550(日本未発売)

なんかとのスペック差は特にない、とも言えます。
むしろ、解像度が低い分、グラフィック周りのパフォーマンスはマシかも。

余談ですが、現状のWin10Moとしては、Qualcomm の SoCしか対応してませんので、
現時点ではスペックも値段もこの辺りが底でしょうね。
Androidの激安スマホみたいに、1万円を割るような端末がバンバン出るには、
Win10Mo自体が、MediaTekなど別のSoCにも対応していく必要がありますので、
これはすぐにはどうにかなるものでもないでしょう。

(ちなみに、経験的に geanee製品の値崩れは結構早いので、
これも9800円くらいにはすぐなりそうな気もしないでもない…笑)

 

外観をチェック

まぁ、じっくり見ればチープなところもありますが、
この値段からしたら十分よくできていると思います。

160208-wpj04
バックカバーもツルテカではなくて、少しサラサラしたシボが入っていますので、
そこまでプラスチッキーな安っぽさは感じられません。

そして、何と言ってもこのサイズ感!

160208-wpj05
やっぱり4インチは素晴らしいですね。
片手でガッシリとホールドできるので、落下の心配も少なくなりますし、
片手状態でも親指が画面の上部に余裕で届きます。

ワイシャツの胸ポケットに入れても上部がはみ出ませんし、
満員電車の中で立って使ったりする事が多い、なんて方にも結構よさそうです。

ついでに、3.8インチの Lumia 620と4.5インチの Lumia 636と並べてみました。
ちょうど3兄弟、みたいな…(笑

160208-wpj06
左から、Lumia 620、WPJ40-10、Lumia 636 です。

こうしてみると、Lumia 636とあまり変わらない気もしますが、
実際片手持ちで使ってみると、このディスプレイ部の「高さ」の微妙な差は結構大きいと感じます。

あと、スペック表では大きさの割りに重さがあると思いましたが、
そこまで違和感はありません。特別軽くもないですが重くも感じません。
なにぶんサイズが小さいので、剛性も十分確保できていそうです。

 

液晶の表示品質はまさにTNパネルって感じ

それから、スペックを見て真っ先に気になる点は、液晶がTNパネルだという点。
4インチなので、解像度が800×480だというのはまぁ仕方ないとしても、
TNなのは心配されている方も多いんじゃないかと思いますので、チェックしてみました。

ちょうど、年末年始に AuBee の elm. という激安Android端末を買っていたんですが、
これが、同じ4インチの800×480で、パネルがIPSなので、比較対象としては最適かと。

例によって同じ画像を表示させて比べてみました。
撮影のため、明るさ25%で固定しています。

以降、左が WPJ40-10、右が AuBee elm. です。

160208-wpj07

正面から見る限り、そこまで問題なさそうな感じではあります。
ただまぁ、やっぱり彩度は弱く見えちゃいますね。

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左右の視野角はTNなりに割と頑張っている感じ。

160208-wpj10

う~ん、下からだとちと苦しいか…。

160208-wpj11

そして、上から見たときは完全に色が反転しています…。
おそらく、そこが一番必要ないという判断なんでしょう。
上から見づらいのは、一応他人に覗き込まれ難いというメリットとも取れなくもないですが…。

ただ、問題は、明るさが高い状態で画面が黒っぽい表示になった時。
やっぱりTNパネル特有の白浮き現象は結構気になります。
(画面が反射するので、うまく撮影できませんが)
黒い部分が「黒」にならず、「白」が浮いて見えるんですよね。

結局、この辺が彩度不足にも繋がっていたり、
IPSと比べて、高速スクロール時に白飛びしてチラつきを感じたりの原因になっているっぽいです。

まぁ、TNパネルである以上、仕方ないところではあるんですが、
液晶の表示に関しては本当に必要最低限、と言ったところです。

予想通り、写真や動画の閲覧はあまり得意ではない感じです。

 

「普通に使える」タッチパネルって素晴らしい!(皮肉)

上でも少し書きましたが、この WPJ40-10 のライバル機として挙げられるのは、
やはり freetel の KATANA 01 なのではないでしょうか。

スペックはほぼ同じ、画面と解像度は KATANA 01の方がちょい上、発売時期も早かった、
とあっては、多くの方が「KATANA 01の方がいいよね」ってなりますわな、そりゃ。

ところが、いざ KATANA 01が発売されてみると、液晶周りの品質に問題があり、
液晶下部のタッチ位置ズレや画面欠けなど、いくつか問題が発生していました。

自分は店頭で2~3分触った程度ですが、まぁ確かに快適そうだとは言いづらい感じでした。
なんか全体的に操作に対する反応が遅いような気もしましたし…。
「我慢すればなんとか使えなくもないかな?」みたいな。

もともと、KATANA 01自体、priori2というAndroid機と同じ部品を使っており、
priori2そのものがタッチパネルの品質に問題があった機種だったので、
それをそのまま受け継いだ形になってしまっているっぽいです。

freetelにクレーム入れた方の話では、この辺は「仕様」だそうで。
まぁ、ファームウェアで修正できない話なので、そう言うしかないですわな。
そもそも、priori2であれだけ炎上してもそのままだったので、
KATANA 01でも同じスタンスなんだろうな、とは容易に想像がつきますが。

「freetelの品質管理はどうなってるんじゃ!」とも言いたくなりますが、
ただまぁこれ、freetelに限った話でもなくて、
上で比較用に挙げた AuBee の elm. にも似たような問題があり、
こちらもなかなか粗悪なタッチパネルで、完全に値段で許されているレベル。

こんな感じで、いわゆる激安スマホには品質的な問題がある事が多いのですが、
特にタッチパネルに問題があるのは致命的だと言えると思います。

すっかり前置きが長くなりましたが、
こうなると、同じような最下層スマホとして、
WPJ40-10のタッチパネルの品質は気に掛かります。

簡単な確認方法として、縦横と斜めにゆっくりと直線を引いてみて、
明らかな歪みやブレがあると、位置ズレ・誤タッチ等が起こる可能性が高いです。

ペイント系ソフトなら何でもいいので、やってみましょう。

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いくつかのパターンをざっと見ただけの感触ですが、
結論から言ってしまうと、特に問題はなさそうでした。

大事な事なので、もう1回言います。

タッチパネルの精度には特に問題ありませんでした(笑

ちなみに、どういうのが問題アリなのかというと、前出のAuBee elm.だと…

160208-wpj14

いや、これ別に酔っ払ったりして書いているワケではないですよ?(笑
真っ直ぐ書いてるつもりが「ぐんにゃり」なってしまうのです。

いくらIPSで液晶の表示が綺麗だとしても、
タッチパネルが糞だったらストレスでイライラしてしまいます。

それなら、多少液晶の品質を落としてでも、
「普通に使える」タッチパネルを搭載したと、そういう判断なのかも。

 

ところで、非公開なパネルの仕様としては2点マルチタッチでした。

160208-wpj15

まぁ、この価格帯で5点マルチタッチなのはあり得ないでしょうし、
当たり前と言えば当たり前です。

なんでこんな事を調べたのかというと、安価な2点タッチのパネルには、
仕組みの上でどうしても避けられない問題があり、
詳しくは各自でぐぐってもらうとして、おおまかに分けると、

・近接した2点タッチが正しく認識しない
・水平にタッチされた2点タッチが正しく認識しない

という主に2つのグループに分けられます。

知らない人からすると、ものすごい不具合みたいに聞こえますが、
これは安価な2点タッチを採用しているどの機種にも共通していて、
言ってしまえば「仕様」という事になります。

AuBee elm. は前者に相当するようで、近接2点タッチは誤認識しまくり。
priori2も前者だったので、KATANA 01もおそらく同様だと思われますが、
WPJ40-10を確認してみたところ、後者のようでした。

例えば、こんな感じで、水平に2点指を置いてみても、

160208-wpj16

シングルタッチとしてしか認識されません。
(拡大、縮小、回転などができず変な動きをする)

とは言え、ピンチインやピンチアウトのやり方を考えると、
普通こんなタッチをする人はいないので、
そこまで普段から意識する必要はないかとは思います。

その人それぞれの使い方にもよりますが、
近接タッチがダメな機種よりかはマシな気もします。

いやはや、もう完全にどんぐりの世界ですが(笑

 

その他、気になる点がないわけではないが…

まぁ、価格相応という事も含めてだとは思いますが、
下にある物理キー、バックライトがありません。

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真っ暗闇で使うときは完全に手探りになっちゃいますので、
画面の位置から推測して押す感じになります。
とは言え、間違えるほどでもないとは思いますが…。

あと、これはこの機種だけの話ではないですが、
物理キーを押したときのバイブなどが無いので、
押したかどうか分かりづらいです。

幸い、物理キーのタッチの反応がかなり良いので、
二度押しするような事態にはそれほどならないと思います。

それから、光センサーが搭載されているんですが、
スキャン間隔が長いせいか、反応がすこぶる悪いので、
明るさ「自動」が、思ったほどちゃんと使えません
→【追記】Anniversary Update を適用することで直りました。

まぁ、クイックアクションでも手動で25%ずつ調整できますし、
設定に入れば明るさを無段階で調整できますので、
残念と言えば残念ですが、まぁ仕方ないでしょう。

また、意外と大事なことなのですが、
なぜか、充電しながら端末を再起動する事ができません

起動中に充電しながら再起動処理をすると、
ブートローダーが優先して充電専用モードにしてしまうようで、
OSが一向に上がってきません(笑

手動で電源を入れれば済むだけの話なので、
そんなに頻繁に問題になる程ではないのですが、
OSのアップデート時などは、2回再起動しますので、
そのたびにシャットダウンしたのと同じような状態になります。

さすがにこれはファームウェアアップデートとかで修正されるかなぁ、
という気もしますが、どうなんでしょう。

 

充電といえば、電源オフ時に充電していて、
満充電になると、こんな風に突然画面が点灯し出します。

160208-wpj18

これはいいんですが、これ時間が経っても全く消灯しません
寝ながら充電していて、まぶしくて目が覚めましたw

【追記】
某所で気にされている方が居られましたので一応補足しておきますが、
この電源オフ時の満充電時に画面が点灯しっぱなしになる状態のとき、
端末への充電は行われていませんので、画面点灯で放電し続けている状態になります。
このまま長時間放置すると、充電どころか電池が空になりますw
寝るときに充電する場合は、先に電源を入れておきましょう。そうすれば満充電で維持されます。
明らかに不具合なんですが、メーカーも対応する気ゼロのようなのでこのまま放置プレイでしょう。

 

Windows 10 Mobile が初めての方にもオススメ

…というわけで、長々と書いていきましたが、
一言でまとめてしまうと、

画面サイズやパネルなど、液晶の表示部分にさえ納得できれば、
あとは及第点な普通のWindows 10 Mobile端末

という事でいいんじゃないかと思います。
細かい点はありますが、致命的な不具合みたいなのは今のところないかなぁ、って感じです。

値段が値段ですから、

「ちょっとWin10Mo端末に興味あるけど、
失敗するのも怖いのでちょっと試してみたい」

なんて方には、幅広くオススメできますし、
「既にWin10Mo端末を使っているぜ」って方にも、
やっぱり他の端末にはないサイズ感がありますし、
UWP開発のモバイル側のテスト機なんかにも良さそうです。

そして何より、Win10Moという事を差し置いても、

4インチで国内LTE対応スマホ

というのは、現在でも数える程しか出てないので、
なかなか貴重な存在なのではないでしょうか。

普段からMVNOなどで格安スマホを使ってるよ、っていう方も、
ぜひチェックしてみてください。

 

 

この端末に関しては、また何かあればその都度記事にしていこうと思います。

おわり。

 

【追記】その後のWPJ40-10に関連した記事

【Win10Mo】geaneeのWPJ40-10、その他の小ネタ
【Win10Mo】WPJ40-10の純正オプションリアカバーを試す
【Win10Mo】WPJ40-10 に Anniversary Update を適用した時の機種固有の現象とか

 

 

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記事にするまでもなかったおまけ画像


160208-wpj19通信中ピクトは無し

160208-wpj20

SMARTアドレス帳。ただのWebへのショートカット。
160208-wpj21
法人向け。使うことはなさそう。

160208-wpj22

プロビジョニングに謎のパッケージ。
たぶんこれも法人用だと思いますので、
削除しても問題なさそうだけど…。

160208-wpj23

あとサウンド設定。ここはノーコメントでw

160208-wpj24

画面欠けはありませんでした。って、そりゃそうだ。

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