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血液疾患とそれに伴う脾腫についての記録(3)

6日の午前中、多分うちは全身から死相が滲み出ていたに違いない。

いつも出勤するのと同じ時刻の電車に乗り、そのまま名古屋へ。
そこから地下鉄で3つ目が降りる駅だった。
現在病院は改装中らしく、裏口から受付に行く。
受付ロビーに出ると、人、人、人・・・。とんでもない人だかりであった。
新幹線に例えると、乗車率150%と言ったところだろうか。
近所の総合病院でもこんなに待合用の座席に座れないほど人はいなかった気がする。

戸惑いながらも、紹介状を渡して新患受付を通してもらう。
紹介状を持っているとカルテが早く作れるのかは知らないが、
人だかりの割には案外早く名前を呼ばれた。と言っても、1時間近く待っただろうか。

先に問診表を書く。これまでの出来事をできるだけ分かりやすい様に記述。
最後に「がんなどの重病だった場合、告知して欲しいですか?」もちろん「はい」だ。
「治療して治るかどうか、教えて欲しいですか?」これも「はい」だ。
ここまできたら、勢いで回答である。

それからまず内科に行く。ここがまた凄い人だかりだった。
内科で体重や血圧などを測ってから、血液内科へと案内された。

血液内科はさっき見た内科とは違って外来診察室が並んでるの隅の方にひっそりとあった。
そして、待合の患者さんの数も圧倒的に少ない。
明らかに軽い程度では来られない雰囲気を醸し出している。緊張しまくりである。

そして、予想通り5分と待たずに名前を呼ばれた。診察である。
先生は、確かにそこら辺の病院とは明らかに違う雰囲気であった。
深刻そうな顔をして、うちを一気に不安のどん底に貶めた近所の内科の先生のそれとは随分かけ離れているというか、非常に温和な感じで、ある種の余裕すら感じた。

既に紹介状や問診表に目を通していたらしく、脾臓の事とか、ほとんどが確認みたいな感じだった。
血小板についても、骨髄から云々と詳しい話をしてくださった。
CTの写真を渡そうとしたら、先に横になってくださいと言われる。触診だ。
そう言えば、凄い先生になると触っただけで脾臓の正確な大きさが分かるらしい。
・・ていうか、こんなに凄いとCTの写真とかいらなかったじゃん、みたいな。

で、脾腫についてはそんなに重度ではないらしい。いや、でも結構気になるんですけど。

「いやぁ、もっと堪え切れないくらい痛くなって来られる患者さんもたくさんおられますからねぇ」

なるほど。ここでは、この違和感みたいな程度では無いのと同然と言うことか。妙に納得してしまった。
そもそも、脾腫は原因ではなくて結果なので、摘出以外では特にどうしようもない事も調べて知っていたし。
原因を取り除かない限り、脾腫は収まらない。この辺は昨日自分で調べて自分なりに結論が出ていた。
では、血小板の方はどうか。

「これについて、なにかご自分で調べられました?」

逆に訊かれてしまった。ええ、一応家で少し調べてみました。

「それで、どう思いました?」

ここでウソをついてもしようがないので、正直に白状する。
ええっと、まぁ最悪白血病なのかな、とか・・・。

「とりあえず、確かに血小板が多いですけど、この辺り(70万~)ではまだそんなにいっていないので、
 それほど緊急で何かするとかそういう事はありませんので、安心して下さい。
 これが100万以上になると、まぁ白血病とかの可能性も出てくるんですけどね」

サラリと言った自分も相当だと思うが、逆にサラリと言われるとなかなか恐ろしいものがある。
うーん、安心していいのかまだしちゃいけないのか、よく分からなかったが、とりあえず緊急性はないらしい。

「とりあえず今日採血してもらって、来週その結果を見て、骨髄検査するかどうか決めましょうか」

あっ、でもやっぱり一応やるんですね、骨髄検査・・・。

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