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Operaの共同創設者で元CEO、ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏(テッちゃん)の現在

とまぁ、大してつまらない企業に成り下がってしまったOperaの話題が出たところで、
ついでに、ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー(Jon Stephenson von Tetzchner)氏の事も書いておこうかと。
日本ではあまり掘り下げて語られているコミュニティもないでしょうし。

ほとんどそうであろう、あまり詳しくない人のために簡単に紹介しておくと、
もともとOperaはテッツナー氏をはじめとして、数人の技術者で設立されたもので、
テッツナー氏は設立以来ずっとCEOとして勤めていました。

この人が有名になったのは、
「Operaが100万ダウンロード突破したら大西洋を泳いで横断してやんよ」
って謎の公約をブチまけ、本当に100万ダウンロード突破してしまった事で、
実際に泳ぐことになって(結果は失敗)、それを大きく報道された事でした。

ただ、会社が大きくなるにつれて、会社の方針について他の経営陣と意見が合わなくなり、
テッツナー氏は自分で設立した会社に追われる形で退任することになります。
まぁ、よくある内ゲバみたいなもんでしょうかね。

氏自身は、「何か新しいことを始めたい」みたいな意思だけはあったそうですが、
結局、そこからは何の音沙汰もなく、Operaマニアの間でも割と忘れ去られる存在になっていました。

それからのOperaの迷走っぷり(?)は、多くのユーザーの知るところですが、
最近、OperaがWebkit(Blink)エンジンにあっさりと乗り換えた事で、
当時から、Prestoエンジン採用の是非について揉めていたのでは、と容易に想像される事になりました。
Presto支持のテッツナー氏とWebkit支持のそれ以外の幹部、って感じで。

とまぁ、そんなこんなで表舞台から消えていったテッツナー氏ですが、
最近何やってるんだろう?と調べてみると、割と最近のニュースに出ていました。

Opera創業者のテッツナー氏、3月終了の「My Opera」代替サービスを立ち上げ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1401/24/news083.html

完全に今のOperaに対する当てつけと言ったところですが、
今回終了したMy Operaサービスの代替サイトを立ち上げたとの事。

国内のニュースだとこの事実のみしか書かれていないので、
もう少し詳しい事情を知ることができないか調べてみたところ、以下のような記事も見つかりました。

Ex-CEO picks up where Opera left off, launching Vivaldi site
http://news.cnet.com/8301-1023_3-57617652-93/ex-ceo-picks-up-where-opera-left-off-launching-vivaldi-site/

あまり役に立たないかもしれないけど自動翻訳
http://www.excite-webtl.jp/world/english/web/?wb_url=http%3A%2F%2Fnews.cnet.com%2F8301-1023_3-57617652-93%2Fex-ceo-picks-up-where-opera-left-off-launching-vivaldi-site%2F&wb_lp=ENJA

英語が全然分からないながらも適当に読み進めてみると、
彼は私財を投じて元Opera従業員の19人とともに新しく小さな会社を設立した事、
モバイル事業に偏重しすぎていた事やSkyFireの取得などに懐疑的であった事、
今でもなお、Webkitへの移行に対しては相当ネガティブで、
OperaはPrestoを継続するべきだったと考えている事などが分かります。
ま、当初から想像されていた通り、という感じですかね。

さて、実際にVivaldiを覗いてみると、

Vivaldi.net
https://vivaldi.net/

なんか言われてみると多少は昔のMy Operaっぽい雰囲気がありますかね?

そして、まぁ設立の経緯を考えると当然と言う感じではありますが、
少し覗いた感じ、参加者のgeek度がなかなか普通じゃない感じになっているようで、
誤解を恐れずに言えば、「Presto支持のOpera狂信者の溜まり場」的な(笑
「Opera最強伝説」を信じて止まない人の聖地的なものになりつつあるのかな?
あと、フォーラムには「Otter Browser」のスレッドもありました。

Otter Browser
https://www.google.co.jp/search?q=Otter+Browser

Otter Browserは、Opera12系を復活させようと頑張っているというか、
先が無いなら自分で続きを作ってやる、っていう、
ある意味、本当の意味での「同人ソフト」と言えなくもない存在(笑
実用度はさておき、実際にOperaマニアが作っているだけあって、
Blink Operaのコレジャナイ感といい感じで対称的な存在となっており、
機能の取捨選択が世界のOperaファンを唸らせているとか何とか。

ちなみに、当たり前ですがVivaldiのサイトは日本語には対応しておらず、
参加者に日本人もほとんどいないので、なかなか敷居が高いとは思いますが、
英語が達者な方は試しに参加してみると面白いかもしれません。

とりあえず、テッツナー氏もいろいろ頑張っているようで安心しました。
上の記事を読む限り、やはりPresto云々で揉めていたようですので、
何か将来的に打開策があればいいんですけどねぇ。

ま、とは言えOperaが自分らに何のメリットもないPrestoのソース開示をするとはとても思えないですけどね。

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