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突発性難聴になりました

いつもの血液内科の話でも書こうと思っていたのですが、
事前にこっちの話を書いといたほうがいいと思って、
後で分かりやすいように別エントリにして残しておきます。

というのも、この話、事前に知っているのと知っていないのとでは、
その後の人生に大きく影響するレベルで結果が変わってきますので、
うちのしくじり先生的な話ではありますが、
時間のある方は、予備知識としてご一読されることをオススメします。

左耳が…

少し前の話になりますが、具体的にどの瞬間だったからか、
今からだとよく思い出せないのですが、
ふと気がつくと、左耳が詰まったような感じになっていました。

これだけだと体験したことがない方は想像し辛いかもしれませんが、
ちょうど車で山を上っているときとか、
新幹線でトンネルに入った時のような感じに近いですね。
で、こういう場合は、ほとんどのケースで、
唾を飲み込むことで耳が抜けるようになるのですが、
今回は、そういう事をしても一向に耳が抜ける感じがしません。

そうこうしているうちに、左耳の聞こえもおかしくなってきて、
周りの声が妙に響いて聞こえて不快感が起こるようになってきました。

結果的に、うちはここで失敗するわけですが、
実は、似たような症状で、2年前に一度耳鼻科に行っていて、
その時は特に問題なかったので、しばらく様子を見て欲しい、と言われて、
結局、その時はしばらくしたら問題なくなったという事があったので、
今回もとりあえず様子を見るか、となってしまってました。

結局耳鼻科へ…

ただ今回は、その後も左耳の症状は改善する事はなく、

・耳が詰まった感じがする
・耳がボーっとした感じがする
・他人の声が響いて聞こえて不快感がある
・自分の声も耳の中で響いて聞こえて不快感がある
・特定の音だけピッチが下がったような感じになって音楽が不協和音として聞こえる

などなど、いろいろなシーンで異常を感じていたわけですが、
とうとう、過去に体験したことが無いくらいの大音量で耳鳴りが鳴るようになって、
普通、耳鳴りというと、キーンとかピーとかいうのを想像しますが、
ゴー!とかボー!って感じでしたから、とんでもない状態です。
その影響で、左耳から入る音がほとんど聞こえなくなりました。

さすがにこれはイカンというわけで、耳鼻科に直行。

すぐ耳を診察して、中耳炎ではない事を確認。
続けて聞こえの検査をした結果…。

2年前の時は、両耳とも20~25dB程度で正常値だった聴力が、
今回、左耳が56dBという相当悪い状態になっている事が分かりまして。
(ワースト値だと70dBくらいの音域もあったらしい…)

よく、お年寄りの方が聞こえが悪くなってきて、
補聴器を検討しようかという状態がだいたい40dBくらいらしいので、
それだけでもどれくらい良くない状態かというのがご想像していただけるかと。

すぐに突発性難聴の疑い有り、との診断が下されまして、
今すぐ治療を開始しましょう、となりました。

手遅れの予感…

ただ、ちょっと来るのが遅すぎ!
もうちょっと早く来て欲しかったなぁ、って注意されました。

突発性難聴は早期治療が基本であり、完治できる確率を上げるには、
症状が現れてから2~3日中に治療を開始しないとダメとの事で、

2週間以上経過していたうちの場合は、先生がウーン…と唸った後、

「完治する確率ですが、

10日間毎日通院して点滴した場合は5割、

2週間飲み薬の服用を続けた場合は4割くらいです。」

これには、ほとんど知識の無かった自分としてはビックリ仰天。
あっ、治らねぇわこれ…みたいな。

思わず、その後でも完治しなかった場合はどうなるんですか?
…と聞いてみたところ、ちょっとした薬なら出せますが、
基本的には無治療になります、との事。

というのも、治療は点滴にしろ服用にしろ、
基本的にステロイドを入れ続けるという感じの治療なのですが、
体の負担の事を考えて、2週間以上は続けられない、という事らしい。

まぁ、確かに耳が治っても体がボロボロになっては意味が無いでしょうし…。

てな感じで、一通り説明を受けたところで、
ステロイド治療を、点滴と薬の服用のどちらで受けますか?と聞かれて、
かなり迷いましたが、薬で済ませることにしました。

もうちょっと良くなる見込みがあれば毎日通って点滴でもよかったんですが、
あまりにも確率が悪すぎて、どちらでも大して変わらなさそうだな…と。
むしろ頑張って通ってダメだった時のショックを考えると…(笑

というわけで、2週間薬でのステロイド治療が始まりました。

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ちなみに、これが実際に処方された薬。
リンデロンがやや強めのステロイド。
何が強いのかというと、体に長く残るという意味で強い、らしい。

トリノシンはめまいや耳鳴りとかそっち方面の薬ですが、
ぶっちゃけた感じ、うちの場合は気休め程度でした。
実際、今でも頼めばすぐ出してくれる、そんなモノです。

治療1週目

正直なところ、最初の1週間はほとんど症状が変わりませんでした。
薬を飲んでも、効いているのか効いていないのか全く分からない感じ。

耳鳴りが凄いのと、そのせいで左耳がほとんど聞こえないので、
会話もままならない感じで、会社でも聞き返しが連発してました。

静かなところでは、右耳から聞こえる音でなんとか会話ができるのですが、
ちょっとザワザワしたところとか、視界外の左方向から突然話しかけられた時など、
全く気付かずにスルーしてしまいそうなくらいヤバい状態です。

結局、会社には後で報告をする事になるのですが、今にして思えば
この時点でかなり変だと思われていただろうな…って感じです。

とまぁ、自分としてはあまり良くなっている感は無かったんですが、
次の週の薬を貰いに行った耳鼻科で検査をしたところ、
聞こえとしては35dBくらいで、少し改善している傾向は見られました。

低音域が全くダメではあるし、耳鳴りも続いているので、
あんまり実感としてはなかったのですが。

「正直、来るのが遅かったから治るかどうかと思ってたけど、
希望を持ってもう1週間頑張ってみましょう。」

という先生の言葉が泣ける。

治療2週目

ちょうど2週目に入ってすぐあたりから、なんか好転してきたかな、感が。
朝起きると、左耳が少しだけ抜け掛かっているのに気付きました。
かと言って、いろいろやってみてもそれ以上抜けることはなく、詰まり感は相変わらずですが。

ムーンっていう耳鳴りは続いているものの、少しずつ聞こえる感じが出てきて、
ようやく上向きにはなっているのかな?っていう実感が出てきました。

ただ、毎日聞こえる量が少しずつ増えてきてはいるのですが、
本当に少しずつなので、かなりもどかしい感じです。

結局、聞こえとしては多少マシになってきた感じはあるものの、
ムーンとかウーンみたいな低い耳鳴りが完全に収まることはなく、その週も経過。

ほぼ聞いていた通りの感じですが、道半ばでステロイド治療は終了となりました。

それ以降できる事はあまりない

で、薬を飲み終わったので、三たび耳鼻科へ。

良くなっているとは言ったものの、検査をしたら40dB、先週よりも悪い感じで。
まぁ誤差もあるとは思いますが、少なくとも良くなっているワケではなさそう。
特に、耳鳴りが鳴っている低い周波数では、全くダメ。全然聞こえません。
低音域に限っては50dB以上の状態だそうで、ここは発症当時からほとんど改善無し。

耳鼻科の先生も、

「うーん…これはちょっと厳しいですね。
これからは左耳をどうこうするよりも、
残った右耳が悪くならないように大事にしていく方向にシフトしていった方がいいかも。」

との見解で。

幸い…と言えるレベルか分かりませんが、発症当時よりは確実に良くなってはいて、
常時耳鳴りが鳴っているのと、低周波数の音域が聞こえないだけで、
あとは、右耳の半分程度であるものの、なんとか聞き取ることができるので、
静かなところであれば、人との会話などはギリギリこなせるレベル。
残念な結果ですが、慣れればそこまで日常生活に支障はないかもしれません。

一応、まだ耳鳴りが酷いという事を訴えたところ、
トリノシンなら出してもらえましたが、本当に大した事無い薬で、実際ほとんど効果はありません。

先生が言うには、それこそ突発性難聴の特徴的な症状だから…という話ですが、
実際になってみると、聞こえが悪い事よりも耳鳴りの方が辛い感じですね。

耳の異変を感じたらすぐ耳鼻科へ!

…という、まぁその後の人生に影響残しまくりのやらかし話でした。

教訓としては、当たり前ですが、何かしら耳の異変を感じたら、
すぐに耳鼻科に行く、という事ですね。

それで、何もなくて大丈夫だと言われても、繰り返し不調はやってきますので、
あまり軽く考えずに、しつこく耳鼻科に行きましょう。
耳が聞こえなくなるという事は、大変恐ろしい事ですので!
いやホントに。

聞いた話だと、突発性難聴の具体的な原因は分かっていないものの、

ストレス・睡眠不足・血行不良

などが間接的な原因になる事が多いらしい、との事なので、
心当たりがある方は特に注意しましょう。

そう言われると実際全部心当たりがあった、ってのがなんともはや…w
って、実際全然笑い事ではないんですけどねこれが…。

 

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