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Chromebook 最底辺に突如現れた Lenovo 100e (Gen4) 82W0000FJP レビュー

PC

好景気だか何だか経済素人の自分には全然分かりませんが、
よくわからないうちに、世の中すっかりインフレになってしまい、
気がつけばパソコンやスマホなんてのは、そうそう気軽に買えるようなものでもなくなってしまいました。

割と深刻なのが自作PC界隈で、ローエンドからミドルレンジあたりの価格帯の、
いわゆる格安パーツみたいなものが価格どころか存在自体が壊滅的な状態で、
ちょっとプラモデル感覚で自作を楽しむ事自体が趣味、みたいな自分のような変人にとっては
なかなか生き辛い世の中になってしまいました。

一方、ノートPCについてはまたちょっと違った状況で、
4~5年くらい前ですと、3~4万円でWindows10の入った格安ノートPCがよく売られていたのですが、
現在では、そのポジションは完全にChromebookに置き換わってしまい、
Windowsのライセンス料が不要だからなのか、ストレージ容量が少なくて済むからなのか、
とかの詳しい事情は不明ですが、
「最廉価ノートPC、ただしChromebook」に限って言うと、
価格帯としては何とか3~4万円をキープできているようです。

ついうっかり Lenovo Chromebook 100e (Gen4) を買ってしまう…

そんな中、1月後半くらいだったか、
LenovoがAmazon商流限定として、Chromebook 100e (Gen4)を発売、
本来は文教用モデルとしてグローバル展開しているものらしいのですが、
その中でも最廉価モデルということもあって、初出時のお値段なんと24,800円!

Lenovo 100e Chromebook Gen 4 | パワフルで耐久性に優れたChromebook | レノボ・ ジャパン
Lenovo100eChromebookGen4は、パワフルでどこでも快適に使用することができます。

お、ええやん面白そう、と思ってチェックしていたら、
そんなに間を置かずに、5,000円オフのクーポンが登場、
この時代に新品で19,800円という、割とビックリ価格で販売していて、
これは格安ガジェットマニアとしては、本気で買わざるを得なくなってきたな、と(笑

自分のときは、ちょうどAmazonでもセール期間だったため、ポイントアップ狙いで注文、
その期間中に紆余曲折あって、自分はたまたま運良く15,800円(!)で買えたのですが、
(これの詳細は割愛しますが、ちゃんとした正規の注文ですよ…念のため笑)

まぁ基本的には、19,800円以下であれば、十分アリなのかな、という感じですかね。
誰にでもオススメできるようなスペックでもなく、特別に爆売れしているわけでもないので、
終売しない限りは、これからも15,800~19,800円くらいで買える機会はあるのかなと思います。

ただ、世の中がリアルタイムでガンガンインフレしていっていることを考えると、
こんな程度の価格差であれば、ヘンに待っているよりは、
買える時にさっさと買ってしまったほうがいいという考え方もありますね。
最近の自分の話をすると、欲しかったCPUとか、買うタイミングをガッツリ逃した後なんで…。

Lenovo Chromebook 100e (Gen4) のレビュー

ってことで、割と長めの納期3週間くらいしてようやく到着。
たぶん国内に在庫無くて待ってたんかなぁって勝手な推測ですが。

まぁ簡単にですけどレビューしていきます。

とはいえ、別にもう買ってる方もいっぱいるでしょうし、
細かいことは抜きで、自分の率直な感想ってことで。

で、こっちの予定の都合でいきなり外に持ち出して車の中で使ってみたり(笑

いやぁ、やっぱりこの価格帯だからこそ、と言えると思いますが、
細かいこと気にせず、雑に扱えるのってサイコーw

使いたいときにパッと出して、終わったら適当に閉じてカバンにポイっと。
モバイルって本来こんな感じだよなってのをちょっと思い出したり。
高価格帯のノートPCじゃあ、なかなかこうはいかんでしょう。
物理キーボードを外で適当に扱いたいという要求は十分に果たせそうかなと思います。

もちろん、お値段がお値段ですから、特に高級感があるわけでもなく、
全面プラスチックで工作精度もイマイチな部分があったり、、、

それでも、筐体表面のデザインはなかなか優秀で、
かなりキズや手垢が目立たないようになっていたり、

全体的な安っぽさの割には、筐体の剛性が結構あって、
他社の11インチノートPCと比べても、たわみや歪みに比較的強く、
これも使ってる上での安心感に繋がっています。

まぁこの辺は、Lenovo自身も発信している通り、
文教モデルってことでクソガキどもが乱暴に使うことも想定した作りになっているんでしょうかね。

キーボードもCtrlキーが大きくキートップの間隔も十分にあり、基本的には打ちやすいと感じます。
ただ、一点だけ、カーソルキーの分割構造にされた↑↓の部分、キーを支える構造が不足しているのか、

この2つのキーだけかなりフニャフニャでペチペチしており、
よく使うキーだけにちょっと不安感があります。

あとこれは各所でも散々言われていますが、TN液晶の品質はすこぶる低く
ガチの真正面から以外の角度だと白飛びが凄いです。
逆に言えば、液晶に対して真正面で対峙してる限りはそれなりに見えなくもないですが…。
昔、Android 6くらいの時代によく見た激安スマホのTN液晶を思い出します(笑

まぁ、色は飛びますが、そこまで文字が読めなくなるわけではないので、
世間の評判通り、基本はテキスト用途向けってことなんでしょう。
動画どころか、画像や写真でも「正しい色」を認識するのには一苦労しそうです。

ちなみに、フルHD解像度じゃなくてHD解像度なのを懸念される声も聞かれそうですが、
11インチのフルHDはマジで小さすぎて老眼始まりだしてきてるオッサンには相当厳しいので、
個人的には別にHD解像度で全然問題ないですw
それに、解像度は置いといて、情報量という観点でWindows PCと比べてみても、

ChromebookだとDPIを90%に下げられるので、Windowsほど致命的ではないのかなと。
あくまで擬似的ですが、1518×853ならまぁ必要十分でしょう。

あとは、画像のようにシェルフ(Windowsでいうタスクバー)を左右に変更すれば、
より縦幅が確保できるので、ブラウザ中心のChromebookでは特に快適に使えます。
そして、タスクバーが下固定で動かせないWindows11とかいうクソOSは一生反省してろ。

それなりに動くゲームと、長いバッテリー持続時間

この機種はテキスト用途向けだよね、つっても、それで終わりではつまらないので、
ちょっとくらいは負荷をかけて遊んでみます。

Chromebookって事で、何をするにも基本はブラウザベースってことなので、
低スペってこともあり、まぁブラウザゲームが動けば許容範囲だろ、ってことで、
自分も最近よく遊んでいるエンジェリックリンク(もちろん通常版…笑)をプレイ。

これは、最近コーディングがあまり良くないとかで悪い意味でなかなか重いと評判で、
環境によってはWindows PCでもかなり重くなるとか何とか…。

今回は、アプリ版ではなくて、あくまでChromeブラウザ上で実行。

いやね、本当はもっとカクカクするんじゃないかと思ってたけど、結構すんなり。
ほぼ60fps維持できているようなので、まぁ何と言いますか、
おそらくDMM系とかの2Dブラゲーであれば全く問題なしと言ってよいでしょう。

書くの忘れてましたが、この機種のSoCはMediaTek Konpanio 520 っていうやつで、
Chromebook用のSoCラインナップの中でも、ローエンドのものなのですが、
まぁさすがにそこは最新というだけあって、割と何でもソツなく動いている印象です。
Dimensityと言い、最近のMediaTek凄いな…。

で、MediaTekのARM系SoCということで、引き続き、Intel系ではできないお楽しみ、
PlayストアでAndroidのゲーム(ミリシタ)も入れてみました。

最近のゲームだと、ゲーム側でChromebookだと起動できなくしているやつもあるらしいのですが、
少なくともミリシタに関しては、特に制限もなく起動しました。
写真ではタブレットのウインドウモードでやってますが、全画面表示も可能です。

動作に関しては、う~んまぁ、3D軽量か3D標準のMVであれば、なんとか動きそうだなと。
(上記ツイートは、3D標準でのMVの様子)
3D高画質の設定にしてしまうと、もちろん動かないワケではないですが、
30fpsも維持できずにところどころカクカクした感じになります。
実際のライブプレイとか、39人MVとかは、試すだけ無駄なので試しませんw

そもそも、タッチできないのと、クソみたいな液晶ってことで、
まともにプレイすることはできず、かと言ってMV鑑賞機にも向かないと思うので、
ムリヤリ使うにしても、周年イベントとかの走り用(仕事やってる感出しつつ遊ぶとかw)かなと。

まぁ、この機種でゲームをまともに遊ぼうなんて人はいないと思いますけど…。

…って感じでしたが、ここまで使ってみて感心したのは、バッテリーの持ち。
この記事の下書きを書きつつ、満タンから1時間以上あれこれ触ってまだ80%台。

もちろん1~2サイクル目とはいえ、これはなかなか優秀なんじゃないでしょうか。
使い方次第では本当に10時間以上持つかもしれない…。
人によっては、液晶やストレージのショボさよりも電池持ち優先したい人も居るかもしれないですよね。

それにしても、価格と速さとバッテリー持ちのバランス、なかなか良いとこ突いてると思います、Konpanio 520。
 

自動更新期限は 2033年6月まで

以前の格安WindowsノートPCなんかで、CPUがWindows11に対応できていない状態だと、
2025年になってWindows10のサポートが切れると、名実と共にゴミになってしまうわけですが、
それを知ってか知らずか、こと最近のChromebookにおいては、自動更新期限を10年に設定変更、
ついでに過去に短い自動更新期限を設定済みのChromebookまで延長するという太っ腹ぶり。
また来年のWindows10サポート切れ需要の時に各メーカーが大攻勢かけてくるんでしょうかね。

そんなわけで、この Lenovo Chromebook 100e (Gen4) も自動更新期限を調べてみると、

自動更新ポリシー - Chrome Enterprise and Education ヘルプ
Chromeデバイス(Chromebook、Chromebox、Chromebase、Chromebitなど)は自動更新され、デバイス本体と搭載ソフトウェアの機能が強化されます。自動更新されることで最新の各種機能を利用できるようになるほか、デバイスのセキュリティが確保されます。更新はオペレーティングシステム、ブラウザ、...

ちゃんと、(おそらく)グローバル版発売から10年の、2033年6月に設定されていました。
さすがにこれを2033年まで使い続けるのは想像できませんが、
こういうのは長いことに越した事はないので、やっぱり嬉しいもんですね。

出先でテキスト作業する用の雑に扱えるPCが欲しい人にはオススメ
不満が出そうなら上位機種の検討だが悩ましい点も

いろいろ見てきましたが、まぁぶっちゃけ、↑こういう感じの結論になるのかなと思います。
世の中のすべての人に対して、手放しで「これ買った方がいいですよ!」とはとても言えません。
あくまで「わかってる人」が限定された用途に使う限りにおいては、十分オススメできます。

少なくとも、以前あった同価格帯の格安Windows PCと比べると、圧倒的に快適。
OSアップデートで重くなって他の作業ができなくなるとか全然無いですし。
Windowsでしかできないことをやらない限りは、もう格安Chromebookでいいよ感。
何より、値段を考えて雑に扱えるのが最高すぎる。
元が文教モデルって事で、破損上等でPC初めてみたいなお子さんにも良いかもですね。

ただまぁ、これまで見てきた通り、この機種は価格なりのいくつか妥協は必要ということで、
どうしても妥協できない、もう1万円くらいなら出せない事もない、という話になると、
Amazonで 100e の隣に売っている IdeaPad Flex 3i (Gen8) になるのかな、と思います。

この機種を買っておけば、見やすい高精細液晶、タブレット変形でタッチ対応、と、
100e であった不満は全て解消されていて、値段も手頃という、まさに無敵の機種。
まぁ、手放しで万人にオススメするならば間違いなくこちらになるんだろうなと。

なので結局、一般のWindowsではない Chromebook に対してパッと3万円以上出せますか?と。
出せるのであれば IdeaPad Flex 3i (Gen8)を、
いや、Chromebook なんて動きゃなんでもいいよ。安いに越した事はない、
っていう場合は、Lenovo 100e (Gen4)を買えばいいのかな、って感じです。

この辺、Chromebookオタクの人からしたら少々苦々しいところらしいのですが、
Chromebook自体に「機能制限のある代わりに軽快なノートPC」という印象が
世の中に強烈に付いてしまっていて(まぁ実際否定はできませんが)
めちゃくちゃハイスペックのChromebookです! 価格10万円です!ってなっても、
まぁぶっちゃけ誰も買わないわけですね。
結構良いスペックで5~6万円です!って辺りでもまだ近くにWindows機が対抗で居座ってますので、
今回のように3~4万円となってようやくワラワラと人が集まりだすというね…。
なので、「Chromebookに対していくら払えますか?」という観点の重要度は決して低くないなと。

あと、これはもの凄く個人的な意見なので、まぁいろいろ人によって考え方はあると思いますが、
現在におけるChromebookの価値で大きなウェイトを占めているのは、
PlayストアからAndroidアプリが入れられる事」だと思っているので、
ほぼ完璧だが、Intel系なので一部Androidアプリの互換性が微妙なIdeaPad Flex 3i (Gen8)と、
いろいろショボいけど、ARM系なのでほぼ完全にアプリが動作するLenovo 100e (Gen4)だと、
必ずしも後者が圧倒的に劣っている、というわけでもないのかな、と考えたりもしています。
アプリなんて興味ない、ブラウザしか使わない、って話だと今はChromeOS Flexって手もありますし、
別にChromebookという「ハードウェア」に拘らなくても、ってのはまぁ暴論かもですけど…。

というわけで、グダグダ書いてきましたが、まぁ結局
・いくら出せるのか
・どんな機能が必要で、どんな機能が妥協できるのか

って事に尽きる、という事でしょう。月並みですけど。



…てことで、良い機会なので当方も100eを出先に持ち出す機会をガンガン増やして、
ブログの記事も増やしていきたいところ…

あ、そういえば、もちろん基本はChromeになるわけですが、
我らが Vivaldiも、Chromebook への最適化が以前よりも進んでいて、使ってみると結構便利ですよ。

と最後に布教しておわり。
 

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