2年近く前に全く同じような記事を書いたような気もしますが…。
ここにきてまた突然何の前触れも無しに、旧Operaが更新されました。
“Presto”搭載の「Opera 12」に約2年ぶりの更新、セキュリティ向上策を盛り込む
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20160216_743892.html
前は、Blinkに移行してまだ間もなかった事もあり、嬉しい誤算的な感じでしたが、
今回は、驚きはしましたが、「ほーん」的な、ある種達観した感じで見ています(笑
今はVivaldiがありますし、そこまで必死になってPresto Operaに拘る理由もだいぶ少なくなってきました…。
公式サイトにも情報が出ていますが、
Opera 12 and Opera Mail security update
http://www.opera.com/blogs/security/2016/02/opera-12-and-opera-mail-security-update/
セキュリティ対策として出した最終版なので、Opera35(そんなにいってんのかw)に移行しろ、
みたいな事も苦し紛れに書かれています。
なぜこのタイミングで?超ひねくれた考察
それじゃあ、何で数年前にサポート終了したって言ってるものに対して、
今になってこんなアップデートを実施したのか。
(…以下は、うちの脳内妄想です。こんな大人になってはいけませんよ…)
やはり、先日の中国企業によるOpera買収のニュースと無関係ではないでしょう。
ブラウザーメーカーのOperaが中国のテク企業コンソーシアムに$1.2Bで身売りか…すでに買収オファーを受領
http://jp.techcrunch.com/2016/02/10/20160209chinese-tech-group-led-by-qihoo-360-bids-1-2b-for-browser-maker-opera/
実際のステータスとしては承認待ちらしいのですが、
火のない所に何とやら、ほぼそうなりそうだ、という事は事実でしょう。
このニュースが流れた後、すぐVivaldiのテッちゃんが反応しています。
「今日、一つ時代の終わりを見ました。私がOperaを創業した当時のビジョン、”ユーザーファースト”。そのスピリットは、今もここに生きています。あの時と同じ価値観と信念を持って、私たちはVivaldiを作っています」 https://t.co/RpWoMY8me8
— Vivaldi ブラウザ – デスクトップ版 & Android 版 (@vivaldi_jp) February 10, 2016
ユーザーファースト云々のスピリット的な話はまぁ一旦置いておくとしても、
現実的な話、VivaldiはPresto Opera難民の受け入れ先を想定して開発されており、
このコメントも、暗にPresto民に移行を促すようなものとなっています。
特に、今回は中国企業による買収という話なので、
この間終了したOpera Linkも含めたクラウド保存の同期データや、
Opera Turboなどの中継プロキシが絡むデータのやりとりにおける
プライバシーに関連したものの扱いに対する不安などがこれから大きくなるのでは、
との懸念がユーザーの間に出始めていて、
(もちろん、そういった不安をOperaは強く否定してはいますが)
エンジンがPrestoにしろ、Blinkにしろ、
これを機にブラウザの乗り換えを検討しようかな、という動きも少なくないように見えます。
実はPrestoでもいいから使い続けて欲しいOpera社
一説によると、まだPresto Operaのアクティブユーザーは世界で1000~2000万くらいはいるらしく、
Vivaldiの冨田さんも、メディアの取材で収益面ではそれほど心配してない旨を話されていました。
これはどういう事かというと、これだけ多くのユーザーをある程度確保できれば、
GoogleやBingなどの検索サイトと提携することで、いわゆる歩合制の紹介料としての収入が発生するので、
ブラウザの小規模な開発だけでも十分やっていける、という話のようです。
視点を変えてみると、現在まだPresto Operaを使い続けている人でも、
例えブラウザを更新しなくても、旧バージョンを使い続けているだけで、
Opera社には検索サイトからの収入が結構な金額発生しているという事になります。
適当に旧バージョンで検索の設定を開いてみると、
検索時にOperaの識別子が付与されており、
こういうのを基にして検索サイト側からOperaにお金が払われているわけですね。
もちろん、これはOperaだけに限った話ではなく、どのブラウザもやっている事ではありますが、
「やっぱりPresto は最高だぜ!! Blink とか死んでも移行しねーよ!」
…とか言いながらOpera12を使い続けている人でも、ちゃんとOpera社の収益には寄与しており、
その「Prestoユーザーの数」が無視できない程度いる事を認識しており、
その人らの新バージョンへの移行もあまり上手く進んでいない事も把握していて、
それを放置して、他社のブラウザへ移行されるのも収入減に繋がるので阻止したい。
…という複雑な事情から、今回引き留めのため急遽12.18のリリースになったのでは…
と、勝手に考察しておるわけです。
完全にうちの妄想なわけですが、他にこんなのを今出す理由が思い当たらないので、
当たらずとも遠からず、って感じだと思いますけどね。
ま、Operaさんにはこれからも頑張って頂きたいです。
「奇虎360」の傘下で(笑
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