このネタ、1年以上前からあるものではあるんですが、
OSが変わりアプリも変わりで、当時とは違ってきていますので、
一度簡単にまとめつつ、おさらいしてみたいと思います。
Microsoft Band?あー、あの Apple Watch 的なやつ?
なんか1年くらい前から話題になってるようななってないような、
そんな感じもするウェアラブル系のスマートウォッチですが、
やっぱり、世間的には Apple Watch が一番有名でしょうか。
次点でAndroid Wear系のやつかな?
そもそも、話題になった割にイマイチ売れていない的な話も聞きますが…。
Microsoftも、Microsoft Bandというウェアラブル端末を出していて、
一応、Windows Phoneなどのスマートフォンと連携する事もできます。
ただ、Lumiaと同じように、国内で発売はされておらず、
次世代機の Microsoft Band 2が発売された現在でも状況は変わっていません。
「別に、Lumiaみたいに輸入すればいいし」という話でもありますが、
そもそもMicrosoft Band自体が日本語表示に対応しておらず、
Windows Mobile的に言うところのいわゆる「豆腐フォント」になるので、
実質国内ではほぼ使い物にならない、というのが現状だと思います。
(もちろん、測定するだけなら使えますが、逆に言えばそれしかできない、みたいな…)
【追記】
最近、Microsoft Band 2が日本語に対応したそうです!!(詳しくは後述)
んじゃ、Microsoft Healthアプリって意味ないよね…というワケでもない
で、Microsoft Bandとの連携用アプリがMicrosoft Healthです。
以前は、「Bing ヘルスケア&フィットネス」的なものだった気もしますが、
Windows 10リリースによるサービスの整理だか何だか知りませんが、
今はMicrosoft Healthアプリを使うようです。
「Microsoft Bandが 使えない(持ってない)んだから、
Microsoft Health アプリだけ入れても意味ないやんけ」
…という気もしますが、必ずしもそういうわけではなかったりします。
最近のLumiaのモーションセンサーには、SensorCore という機能が搭載されていて、
ウェアラブル端末が無い状態でも、端末単体で歩数やGPS、時間等は記録できるんですよね。
…で、Win10Moの Microsoft Health アプリは、Band用と銘打ってはいるものの、
ちゃんと SensorCore にも対応しているので、Lumia単体でも一応歩数計として使えるわけです。
ちなみに、もうちょっと総合的な健康管理アプリ「HealthVault」というのもありますが、
とりあえず、今回の目的とは若干方向性が異なるので割愛してます。
(なんか面倒臭そうなので、まだアカウントも作っていません…笑)
SensorCore で歩数計を使うことのメリット
スマホを歩数計として使うってのは、Win10Moに限らず、iPhoneでもAndroidでも、
まぁぶっちゃけよく聞くネタではあるわけですが、
SensorCore は、最初からそれ用に設計されているだけあって、
バッテリーの消費が結構少なくて済むという特長があります。
実際に使ってみると、SensorCoreを有効にしていても、
無効のときとのバッテリー消費の違いがほとんど分からない程優秀です。
(そりゃ、分単位で正確に測定したりすれば違いは出てるんでしょうけど)
これなら、
「対応機種を持っている人はとりあえず有効にしておいても損はない」
と言えるレベルだと思います。
あと、純粋に歩数計としての精度も中々で、徒歩ならほぼ正確に出ています。
少しの期間試用してみた程度ですが、電車や自転車に乗ってる間などはちゃんと無視されますし、
会社でのフロア移動の階段などではしっかりカウントされます。
市販の一般的な歩数計と比べても、ほぼ遜色ないと言っていいと思います。
対応しているのは、ミドルレンジ以上のLumia のみ
ただ、この SensorCore、もともとQualcomm とNokia(Microsoft)で開発されたものらしく、
Win10Mo端末ならどれでも対応しているわけではありません。
- 少なくとも、Lumiaであること
(残念ながら、Lumia以外のサードパーティ製の端末の場合は、
通常のモーションセンサーに対応していても、SensorCoreは使えません) - もうひとつは、SoCが Qualcomm の Snapdragon 400以上であること
です。
具体的には、対応したのが Lumia 630/635 辺りからなので、
それ以降のローエンドではないLumiaであれば、ほぼ使えるかと思われますが、
Snapdragon 400以上という条件がありますので、
例えば、最新の端末でも、Snapdragon 2xxな Lumia 550/650 などは対応していません。
詳しくは、Microsoftのスペック表を見て、
SensorCore の表記があることを確認してください。
現在入手し易いもので対応してるものは、950系とか640系とかですかね?たぶん…。
実際にインストールして設定してみる
Lumiaが対応してさえいれば、使う事自体は割と簡単です。
とりあえず、遊んでいたLumia 636を使ってみました。
まず、Microsoft Health アプリをインストールします。
モバイル用アプリですがUWPですので、Windows 10 Mobile 必須です。
もちろん、Insider Preview でも問題ありません。
ちなみに、SensorCore に対応したアプリは他にもありますので、
どうしてもWP8.1で使いたい場合はストアで別のアプリを探してみてください。
今回はなんとなくMicrosoft Healthをそのまま使っていますが、
どのアプリもSensorCore SDKを使って作られたものなので、歩数計としての性能に差はありません。
気を取り直して…。
まず、Microsoft Health用のアカウントを作成するのですが、
現在は日本語に対応していませんので、英語環境で登録する必要があります。
地味にここからがちょっぴり難関です。
そんなに難しい項目はないのですが、身長・体重を入力する必要があり、
その単位がフィート/インチ、ポンドで固定になっています。
(ちなみに、これは初回登録時のみで、起動後にセンチ/キログラム表記に変更できます)
「俺の体重って何ポンドなんだ?」
普通の日本人でとっさに分かる人ってどれくらいいるんだろう?w
しかも、ご丁寧に入力範囲の閾値が結構しっかりしていて、
適当に入れようとしても、弾かれてしまいます。
せっかくなので、正確に入れてみますか…。
【訂正】
Windows 10 Mobileでは、標準の電卓に同様の機能があるため、
そもそも以下のアプリは必要ありませんでした。
丸められる桁数に若干の違いがある程度で、全く変わりませんね。
余計な情報で失礼しました。該当箇所を取り消しておきます。
そのままストアに行き、Unit Converterをダウンロードします(懐)
他にもいろいろありますが、まぁMicrosoft純正で変な権限とかも要求されませんので。
とりあえず、センチメートルからフィートに変換
なるほどなるほど…。
ただ、端数はインチで入力する必要がありますので、端数のフィートからインチに変換する必要もあります。
(ちなみに、1フィートは12インチです。)
同じ要領でキログラムもポンド(ibs)に変換します。
とりあえずこんな感じかな?
怒られないからこれで大丈夫だろう、たぶん…
入力が終わると、持っているBandを登録してくれ、ってなるので、
下の方にある「持ってません」的なやつを選択すれば完了です。
あと、SensorCore に対応している端末の場合、
初回起動のとき、モーションセンサーへのアクセス許可を問われるので、
それに対して許可をします。
起動後であれば、ハンバーガーにモーションセンサーへのスイッチが追加されるので、
そこでオンオフをいつでも切り替えられます。
(これはBand未装着時の補助的なものだよ的な事が書いてありますが、まぁ気にしないでおくw)
ここが有効になっていれば、あとは勝手にバックグラウンドで記録し続けます。
早速1日持ち歩いてみた
夜帰宅して、起動してみると、
Microsoft Healthとの同期が始まり、歩数が更新されます。
仕組みがよく分かりませんが、それを元に消費カロリーも計算されるようです。
おー、なんかちょっと面白いかも。
デフォルトで、1日の目標歩数が5000歩に設定されており、
もちろん、これは任意の値に変更することもできますが、
現在の達成度も表示されますので、毎日続ける上で便利そうです。
他にも、いろいろ記録する事ができる仕様にもなっていますが、
SensorCoreだけで使えるのはここまで。
それ以外の項目はMicrosoft Band が必要になります。
それから、一点だけ、SensorCoreの仕様として、
端末内には10日分のデータしか保存できない事になっているので、
10日に一度は、アプリをアクティブにして、
歩数を更新(同期)する必要があるかもしれません。
(アプリ側でデータを自動的に吸い上げる実装もできるようなのですが、
Microsoft Healthでそれが機能しているかどうかは未確認です)
最新版ではライブタイルにも対応
Microsoft Healthアプリは継続的に更新されており、
最新版ではようやくライブタイルにも対応しました。
すべてのアプリ一覧から何も考えずにスタート画面にピン留めするだけで、
歩数と消費カロリーが表示されるようになります。
あと、(Mobileではなくて)PC側のCortanaで、
Microsoft Healthアカウントに接続できるようにもなったっぽい話も見かけましたが、
これは今のところUS Onlyらしいです。
クラウドで歩数を確認してみる
アカウントを作成したので、既に察しがついているとは思いますが、
歩数や消費カロリーのデータはクラウドで保存(同期)されていて、
複数の環境からでも同じデータを確認できるようになっています。
そして、PCからもMicrosoft Healthサイトにアクセスすることで、
歩数の履歴の確認ができます。
もちろん、アプリが日本語に対応していないので、Webも英語のみです。
Microsoft Healthに登録済みのマイクロソフトアカウントでログインしてみましょう。
それから、「My dashboard」をクリックします。
こんな感じで、アプリと同じように履歴を辿る事ができます。
こいつ土日完全に引きこもってんな、みたいなw
データをどう生かしていくか…
Microsoftのフィットネス系のもの全般に言えることなのですが、
データを取りました、というところで終わってしまっていて、
これを見てどうこういうアドバイスみたいなものは特にないんですよね。
まぁ、これであんた運動不足ですよ!と言われたところで、
結局、自発的にやるものなので、自分のやる気次第というところでもありますが…。
一応、目標歩数を設定できる事もあり、
日頃からどれくらい歩いてるのか的な確認には良いと思いますので、
対応している端末をお持ちの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
しかし、こういうのを見てると、Microsoft Bandも欲しくなりますなぁ…。
日本語に非対応なのを考えると、まだちょっと高いですけどね。
なにぶん、Lumiaですら全く発売される気配もない状況なので、
Band 2の日本語版が発売、とはどう考えてもならないっぽいのが残念なところです。
【追記】 Microsoft Band 2 が日本語に対応したらしい
てっきり、やらないものだと思い込んでいたのですが、
にほんごだぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁぁ!! pic.twitter.com/wjt7K95akf
— 嶋野 怜🐯 (@isfield2) March 11, 2016
Microsoft Band 2で日本語出たー!! #msband #msband2 #wpjp pic.twitter.com/vnkqipSPZF
— Kaoru Nakajima (@kaorun) March 11, 2016
ファームアップで対応してきたそうです。
やるじゃん。
これで、Band 2買っても良さそうな気もしてきますが、
日本語に対応してきたんなら日本でもちゃんと発売するんでしょうかね…。
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