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【Windows 10 Mobile】別に使える限り使えばいいのでは

少し前、結構ニュースになってたので、詳しい方でなくてもご存知かと思いますが、

Microsoftのジョー・ベルフィオーレという元Windows Phone担当だった偉い人が、
「実質的な」Win10Moの終息を宣言をしたという話。

一番ニュートラルかつ冷静な報道をしていたこちらをリンクしておきますので、
状況を知らない方はご一読されるとよいかと思います。

Windows 10 Mobileの終わりとMicrosoftの生きる道 (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1710/12/news040.html

 

ようは、Win10Moはユーザーが少なすぎてアプリが増えないから、
MicrosoftとしてWin10Moに対して新しいことはもうやらない。
ただし、コーポレート向けにメンテナンスは続けます、というのを公にしたという話。

これを聞いたメディアやユーザーの方でちょっとした騒ぎになり、
終わっただの死んだだの、次の移行先をどうするかなど、
それはまぁ、いろいろ言われていましたが、

それらを一通り読んでみて、自分も一応書いておこうかなと思った次第です。

 

知ってた速報

現役のWin10Moユーザーによく見られたご意見としては、やはり

「失望した」

ではないでしょうか。

これを言い換えて、「期待を裏切られた」と言ってもよいかと思います。

 

しかし、これだといかにも何らかの「期待があった」ように聞こえますが、
実際のところ、個人的にはこの時点でそういうものはほとんど無くなっていました。

ベルフィオーレのツイートはもちろん建前を多く含んでおり、
アプリが少ない、そしてユーザーが少ないから失敗したという話も、
そういう事にした方が一番説得力があったという話なだけで、
そもそもスマートフォン事業にどれほど積極性があったのかという事になると、
かなりの疑問符を付けざるを得ません。

 

日本国内に関してだけ見ても、…ちょっと思い出してみましょうか。

 

・国内再参入を果たすも、Microsoft純正のLumiaが発売される事はなかった

・新聞広告などのプロモーションを行うが、あくまでコーポレート向け

・モバイルデバイス担当らしかったエヴァンジェリストは全然仕事しない

・Lumia 830が配布されているはずなのにiPhoneを喜んで使っている社員ばかり

・端末メーカーに「梯子を外された」との捨て台詞でAndroidに逃げられる

・Creators Updateがリリースされるも、対象端末が大幅に限られる

・国内でのWin10Mo事業は無かった事にしてフォーラムも閉鎖、事実上撤退する

 

結局、国内展開に関しては、最初から日本マイクロソフトのやる気は全く無く、
そんな状態で2年近くダラダラと何もしていない状態が継続していただけっていう。
おそらく日本再参入時には、既に縮小傾向である事が内部で共有されていたのでは?

この状況で、何らしかの将来的な展望を期待できる人がいたとしたら、
言い方は悪いですが、それはさすがにお花畑というもんでしょう。

 

そういえば、状況ではなく証拠の残っているような話でも、

・WP8.1からWin10Moへアップグレードできる端末が限定される(有言不実行)

・Continuumの改善や、3D機能の追加などが行われず放置される(有言不実行)

・日本マイクロソフト社長「今回はハシゴ外しません!」(有言不実行)

などなど、言い出すと枚挙にいとまがありません。
あーなんかイライラしてきたw

 

ここ数年は、常に何らかの不満・不安要素があった状態で、
確かに、自分も Windows Phone 8.0 + Lumia という強烈な個性に惚れて以降、好きで使っていましたが、
将来的な展望が明るく、iPhoneやAndroidを追撃できるような存在になる、なんて事は、
これっぽっちも思えるような状況ではありませんでした。

 

結局、前出のリンクした記事の冒頭に書いてありましたが、
言ってみれば、今回のベルフィオーレ発言も「知ってた速報」なわけです。

 

もし今回の発言が無かったら、Win10Moにはまだ未来があったのか?
そんな事はなかったでしょう。

そういう状況を知らずに端末を買ってしまった人がもしいたら、
それはもう残念でした、もっとしっかり情報収集しましょう、としか言いようがありませんが…。

 

ちなみに、今となってはこれ自体にどーでもいい話ですが、
大方の見方では、どうやら現CEOのナデラがNokiaの買収に反対していたらしく、
それがあっという間にこうなった遠因ではないかとの事です。

言われてみれば、Nokia買収時点ではまだシェアは少ないながらも残っており、
iPhoneが高級路線を突っ走っていた事もあって、
低価格路線で先進国には思ったよりも普及しつつあった状況で、
これからは中国に力入れていくぜ、って感じだったのですが、

そこら辺りから急に雲行きが怪しくなり、
世界的に割とヒットしたはずのLumia 520に後続を出さないなど、
(しかも、この端末をWin10Moには対応させないという愚行)
あっという間に先進国でもAndroidにシェアを持っていかれる事になりました。

結局のところ、この時期には既にMS社内では縮小する方針になっていたんでしょうね。

 

今ではMicrosoftはクラウド屋さんになって最高益をあげているらしいですし、
スマートフォンなんてのは、最初からやる気は無かったんでしょう。

よく、次のアンドロ何やらに期待とかいう話もちょくちょく見かけますが、
このような事情もあり、少なくともナデラがCEOの間は何もないのではないかと。

この人、会社が堅調なためか、株主はもちろん、社員からも持ち上げられまくりで、
最近は自著なんかも出版してそれはもうノリにノっているようですが、
こと一部のWindows Phoneユーザーからは、戦犯扱いになっています。

確かに、この惨状を考えるとね、社員のiPhoneを取り上げて投げつけるくらいやってのけた、
前のCEOのバルマーの方がよっぽどマシでしたね。
それくらい積極性があったという意味で。

結局、SurfaceやWindows Phoneといったデバイス事業を推し進めようとしていたバルマーと、
それに反対していたナデラ他とのいわゆる社内闘争みたいなものに巻き込まれる形で、
宙ぶらりんな状態になってしまった結果が、今のWindows 10 Mobileとも言えるわけですな。
つまり、バルマーがMicrosoftから追い出されてる時点で、そういう結論なワケです。

 

この際ハッキリ言っときますが、Microsoftのモバイルデバイス事業に期待するだけムダですよ。
これまでも。これからも。

 

どのプラットフォームに移行するかという話題にあまり意味はない

まぁそれでも、公式のスタンスとして、終了します、とハッキリなった事と、
同時期にビルゲイツはAndroidに移行済みだという報道があった事で、

Win10Moユーザー間でも、iPhoneに移行するだのAndroidに移行するだのという話は
どうしても避けて通れない話題になってきているんじゃないかと思います。

 

しかし、これも敢えて言わせてもらえば、もの凄く「いまさら」な話題でしょう。

 

Windowsアプリのストアのラインナップが糞っていうのは、
今に始まったことではなく、Windows Phone 時代から何も変わっていません。

つまり、現在のWin10Moユーザーが、
これからアプリのサポートが手薄になるんじゃないかと危惧するほど、
元からそんなラインナップは存在しないのです(笑)

それが気に入らなければ最初からWin10Moなんて使っていないはずですし、
ある程度織り込み済みな上で使っている人が多いのではないでしょうか。

そうであれば、そこからどこに移行するなんて議題自体に意味がないのでは?

この発言で移行を検討しなければいけないような人なら、そもそも現状に満足できていないはず。

 

というかね、ぶっちゃけ仮に今現在Win10Moを持っている人がいたとしても、
他にiPhoneやAndroidも使っている人は相当数いるのではないでしょうか。

かくいう自分も、普段からAndroidも一緒に持ち歩いてますし…。
(WP版のLINEがクソ過ぎて使い物にならないので…)

 

 

別に、好きなだけ使い続ければいいのでは

 

とはいえ、もちろん、サポート期間は有限です。

先日、WP8.1のサポートが終了した時に公開したページを読むと、

Windows Phone 8.1 のサポート終了: よくあるご質問
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4036480/windows-phone-8-1-end-of-support-faq

 

2017 年 4 月にリリースされた Windows 10 Mobile を実行している電話は、2019 年 6 月までサポートされます。
将来リリースされる Windows 10 Mobile に電話をアップグレードする場合は、2019 年 6 月以降もサポートされます。

 

とのことで、現時点でCreators Updateが当たっている端末に関しては、
2019年の6月までサポートしてくれるそうです。

そして、この後半の文章にある通り、
この度リリースされるFall Creators Updateが正式対応となっている端末に関しては、
2019年の12月10日までサポートが続けられることになりました。

Search Product and Services Lifecycle Information - Microsoft Lifecycle
NoteExportlifecycleinformationfromtheLifecycleExportpage.MicrosoftLifecycleprovidesconsistentandpredictableguidelinesforsupportthroughoutthelifeofaproduct,helpi...

これは、それまでは使い続けても特に問題はないという事に他なりません。

 

もちろん、新しい端末も新機能も一切出ない状況ですが、それに納得できていれば、
慌てて他のプラットフォームに乗り換える必要なんて、全然ないのです。

使えるまで使って、どうしてもダメになったら、その時に考えればいいだけの事です。

 

これね、ブーメラン要素があるので、あんまり積極的には言いたかないですが、
Androidで2年間セキュリティ更新を継続してくれる端末ってどれくらいありますかね?

ワイモバイルが取り扱っているAndroid One端末なら間違いないんでしょうけど、
キャリア端末でAndroid 5.xとか6.xで止まってる人、結構いるんじゃないでしょうか。
ひょっとしたら、4.4や4.2を使い続けているなんて人もいるかもしれない。

本来、Google的には現在でも例えば4.0は一応サポートは継続しているハズなのですが、
Android端末のセキュリティ更新の可否は、Googleではなく端末メーカーに依存しています。

ちょうど最近も BluetoothWi-Fi で脆弱性があったとかで騒がれたばかりで、
端末メーカーの継続的なサポートの重要性が求められていますが、
実際のところ、販売終了した製品に対して更新を続けてくれるメーカーの方が少ないでしょう。
キャリア端末ではなくSIMフリー端末となると尚更です。

 

その点、Win10Mo端末にはPCと同じようなWindows Updateがあり、
メーカーの手を介さずに直接修正を配信できる仕組みになっており、
(逆に、メーカーの指示で配信を停止することにより機種固有の事案に対応しています。
おい、聞いてるか?おまえの事だよ、Acerさんよォw
Androidよりも確実に、そして、たぶんiOSよりも早くこういったセキュリティ修正に対応できます。
実際、既に最新の月例更新で上記の2つの脆弱性は対応済みとのことです。

 

それを考えれば、セキュリティ更新を続けてくれるWin10Moとか、神対応やんけ、とw

 

 

保存用とかいう精神安定剤

突然ですが、ガジェオタには2種類の人がいます。

琴線に触れたあるガジェットが終息するぞ、ってなった時、

 

「あー死んじゃったかー。次は何のガジェットで遊ぼうかなー」

 

っていう人と、

 

「え、無くなる!? やべぇ、予備機買わなきゃ!あと予備バッテリーも!」

 

っていう人です。

悲しいかな、自分の場合は思いっきり後者だったりします。残念ながら。

 

実際のところ、予備機とか予備バッテリーとか押さえたところで、
そんなもんまず使う機会はないんですよね。

それでも確保してあるのとないのでは、安心感が全然違うので困ったものです。
なんなんでしょうねあれw

 

そんなわけで、Win10Mo端末についても、
現在でも入手可能そうな「見取り」用の端末をいくつか紹介しておきます。

 

・MADOSMA Q501A (2019年 6月11日までサポート)
ご存知、初代MADOSMA(の安売り用Office抜き版)。
マウスコンピューターの中の方が頑張ってくれた事もあって、
本来は、Anniversary Updateで終わるハズだったところ、
後から、Creators Updateにも正式対応となりました。
Fall Creators Updateで再び対応から外れましたが、
正直、あんまり変わっていないこともあり、
RAM 1GBで我慢できるのであれば今でもベストチョイスでしょう。
値段と入手性の良さも魅力的です。

 

今すぐ Q501A をチェックしてみる(NTT-X Store)

・NuAns NEO (2019年12月10日までサポート)
事情は分かりませんが、終息直前にとんでもない数の在庫が放出され、
さすがにそんなに買う人もおらず、今でもイオシスで山になってます。
いろいろハードウェア的な個体差や不具合があるような話も聞きますが、
基本的には良い端末で、今の値段なら買わない手はありません。
特殊な例とは言え、コスパという意味ではあらゆるスマホを含めて最強でしょう。

 

・VAIO Phone Biz (2019年12月10日までサポート)
後発のAndroid版と共通のハードウェアのため、おそらく販売終了されていないであろう唯一の存在。
これは他の端末よりもワンランク値段が高く、その為あまり売れなかったらしいのですが、
買った人からの評判はとても良く、値段なりの所有感は十分得られると思います。
NuAns NEOもそうですが、同じ形の後継機がAndroidで出ているため、
フィルムやケース等のアクセサリ類が使いまわせるのも、長く使う上ではポイントだったりします。

 

 

…ということで、うち自身もとりあえず現状を維持したまま、
細々と開発をしつつ、終了まで使い続けていこうと思っています。

なにぶん、新機種も新機能もないので、これから記事の投稿は少なくなるかと思いますが…w

 

以上おわり。

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