自分はLINEというアプリがあまり好きではない。
突然何の話やねんって感じだけど、ウソついて持ち上げても仕方ないし。
もともと韓国のNaverという会社がカカオトークをパクって作ったと記憶してますが、
当初から、個人情報を韓国や中国で管理しているのではという疑念は常にありましたし、
連絡先を強制的に共有するので、自分がLINEを使ってようが使ってなかろうが、
友達に一人でも使っている人がいれば、自分の情報はLINEネットワークに共有される、とか、
まだまだSNSの黎明期だった当時から、結構挑戦的な仕組みが話題になっていた気がします。
とはいえ、周りの人がみんなLINEを使い出してくると、
自分も、Eメールに代わる連絡手段として嫌でも使わざるを得なくなりました。
それこそがLINEが狙っていたものなんだろうなと思うと、余計腹立たしくもなってきますが(笑
時代にそぐわない不便な仕様を強制し続けているLINE
LINEとしても、当初はプラットフォームを拡大していく上で、
競合する他のメッセージングアプリと同じように、いろいろとやってきており、
iOSとAndroidといったスマホアプリだけではなくて、
デスクトップPCのWindows版も出しましたし、Chromeの拡張版とか、
昔はSkypeのようなWebブラウザ版、なんてのもあったりもしました。
そういった過程で、こういうメッセージングアプリが社会現象になってくると、
未成年を含めた出会い系用のツールとして使われだしてきて、
国内のトップシェアを突き進んでいたLINEがマスコミ等で叩かれだしてきます。
具体的にそういった経緯が理由かどうかは知りませんが、
黎明期の頃から、
基本的に1つのLINEアカウント(≠電話番号)に対して同時に1つのログインのみ
LINEが許可した特殊な条件以外での複数端末からのマルチログインは不可
というような競合他社ではほとんど聞かないヘンな制限が掛かっていて、
それはこれだけSNSが普及した現在でも変わらず続いています。
この制限は、スマホを1台持っているだけです、
みたいな大多数の方には全く関係のない話なのかもしれませんが、
スマホが複数台あります、とか、外ではスマホで家ではタブレットも使っています、みたいな、
ITリテラシーが高めの方や、それ以上イッちゃってるガジェクラ民などには大変不評な制限となっており、
既に昨今の一般庶民のIT事情ともそぐわない気もするのですが、
LINEとしては、一向にこの制限を変更するつもりもないようです。
そして、ある芸能人の不倫が当時あった裏技的なマルチログインでバレると、
あたかもマルチログインが悪、みたいな風潮にもなってきて、
逆に、一段とLINEからの締め付けが厳しくなってきた印象もあります。
悪いのは杜撰なアカウント管理と不倫だろ!(笑
何度も言いますが、今どきこんな不便を強要して厳しくやってるのLINEくらいなもんですよ。
ついでに言うと、他の端末でログインした瞬間、旧端末のデータが消失したり、
iOSとAndroid間でデータの移行ができないなど、他にいくつもダメダメな仕様があり、
Signalのように通信が完全に秘匿されています、とかいうならまだ分かりますが、
そうではなく、警察の捜査等の為に間違いなく通信ログを取っているにも関わらず、
ユーザー自身がそれを自由に取り扱えないという点については、
全く擁護できる点が無い、紛れも無いクソですね。ええ(笑)
個人の通信履歴を何だと思ってるんだっていう、軽視しすぎやろ。
何の信念があってそうしているのか、単に手抜きなのか、
本当に理解に苦しみます。
なんで日本ではこんなアプリが覇権を取っているんでしょうか…。
LINE Lite は本当に素晴らしかった…
話が脱線したので戻りますが、
そんな中、日本ではなくて海外の途上国向けとしてAndroidに、
「LINE Lite」というものをリリースしていました。
これは、LINEの主幹機能であるメッセージング部分に特化したアプリで、
アプリのサイズが小さく軽量で、余計な機能が実装されておらず、
まず、純粋にメッセンジャーアプリとしてのつくりが素晴らしかった、
というのももちろん大きいですが、
LINE Liteは上書いたような特殊な条件に合致しており、
例外的に、他のLINEを入れたAndroid端末と同時にログインすることができました。
これで、Androidスマホ以外にAndroidタブレットなどに入れて
同時にログインして使う、みたいな人が結構いたようです。
(国内のPlayストアでは公開されていなかったけど、海外設定等でインストールできた)
自分も、2台のAndroidスマホに通常版とLiteを入れて、
同時待ち受けして便利に使っていました。
上で書いたような不満がいろいろありつつも、
LINE Liteがある事で、一番の不満点は解消されていたので、
まぁ溜飲は下がっていたんだと思います。
ところが、
先日になって、突然のお知らせ表示、
終わるんかーい!
LINE唯一の良心が…w
こうしてAndroidでのマルチログインの夢は儚くも消え去りましたとさ。
日本市場独占だけでは儲からないのか?
今では、紆余曲折あってソフトバンクグループとなっているLINE。
まぁ、もう思ったほど伸びてないんでしょうね。
将来性がないからこそソフトバンクは救いの手を差し伸べた?んでしょうし。
一時期あったようなスタンプやポイント等のLINEバブル時代も終わり、
聞くところによると、最近の若者はインスタDMが多く、LINE利用者は中高年層の割合が増えているとか。
実際のユーザーもほぼ日本と、日本に関係が深いアジア圏の一部のみで、
世界のその他の地域では、全く普及していないと言ってよいと思います。
これ以上ユーザー数増加としては見込めないので、
昨今の通常版LINEのアプリを見ても分かるとおり、拡大方針は諦め、
囲い込んだアクティブユーザーから積極的に搾り取っていく方針に変わってるんでしょう。
インフラだけ利用して収入増に寄与しないLiteなんてのは真っ先に切られますよねそら。
明らかに開発チームも違っていましたし、
これ見た感じでも、おそらく2020年頃にはLiteの開発チームは実質的に解散していたのかも。
不便な生活に逆戻り…ソフトバンクの奥の手はあるのか
そもそもこんな安定感の無い、いち民間企業が運営するメッセージングサービスが、
日本国内において人権みたいな扱いをされ、
公的サービスとかと堂々と連携している事自体が異常だと個人的には感じるわけですが、
とはいえ、国内においてLINEに取って代われるようなサービスも皆無という…。
総務省とか3大キャリアは一体今まで何をやっていたのでしょうか。
3大キャリアと言って思い出すのは、「+メッセージ」(プラスメッセージ)。
LINEが日本のメッセージングを席捲し終わった頃になって、
鳴り物入りで3大キャリアが共同で始めていましたね。
今、新規でキャリア端末を購入すると最初から入っている事が多いので、
インストール数としてはかなり行っているとの触れ込みですが、
少なくとも自分の周りでは、使っている人をついぞ見たことがありません。
一応SMS/MMSの延長線上にあるものなので、
相手が使っている使っていないに関わらず、メッセージは送信できるハズなのですが、
海外とは違い、未登録ユーザーへの(SMSの)送信にお金が掛かるため、
そうそう登録ユーザー以外に気軽に送信、というワケにもいきません。
他にも、Androidに関してはキャリア毎にアプリがバラバラになってたり、
iOS版もSMSとの連携ができてなかったりと、あまりやる気も感じられません。
こういうのこそ総務省が音頭取ってやらなあかんのでは…?
マルチログインの話とは別ですが、
一般的なLINEの代替の話としてはアリだとは思っていたので、
この現状は本当に残念に感じますね。
更に、状況を悪くする要素として、…まぁこれは結果的にですが、
LINEがソフトバンク傘下となってしまった事により、
ソフトバンクとして、+メッセージを推す理由が全くなくなってしまい、
それどころか、LINEと競合関係になってしまったので、
できれば成功して欲しくないと思っていても不思議ではないですね。
現に、+メッセージは、去年から段階的に、
3キャリアだけではなく、そこの回線を利用したMVNOも使えるようになってきていて、
ドコモ回線とau回線を利用したMVNOでは、
既に+メッセージを利用できるようになっているようなのですが、
ソフトバンク回線を利用したMVNO(ワイモバイルやLINEMOも含めて)については、
3月以降の予定と、対応の足並みが揃っていません。
…と、ここまで書いてきて、
「ソフトバンクはよっぽど+メッセージやりたくないんやろなぁ~」
と、ありきたりの感想を書こうと思っていたのですが、
・LINE Liteが2月末に終了
・3月以降に LINEMOで +メッセージが使えるようになる
という、2つの事実が、
いやこれ、メチャクチャ希望的観測ですが、
「実は関係あるのでは?」と、ふと思ったりもしました。
ワイモバイルの場合はメールアプリで対応予定、みたいな事は発表されていましたが、
あれ、これ公式提供のものであれば、公式アプリ以外の別アプリからAPIだけ利用してもいいんだ?って。
で、LINEMOに関しては、そもそもキャリアメールがありませんよね。
LINEMOのユーザーに、わざわざ競合しかねない
「(ソフトバンク版の)+メッセージをインストールしてください」
なんて案内をするのかなぁ?って。
それなら、もういっその事、
LINE自体を、SMS/MMS/+メッセージ/LINE対応の汎用メッセージングアプリにする
って方が、囲い込み戦略としてはアリな気がしてきます。
少なくとも、Android版の+メッセージの窓口となる公式アプリに関しては、
各キャリアに依存しているので、管轄内であれば好きに対応できるでしょうし、
Y!メールが可能という話なら、技術的にも倫理的にも障害は無さそうです。
仮にそうなったとすると、異なる電話番号の端末での使用が前提だったLINE liteを終わらせるのも納得できる物に思えてきます。
つってもまぁ、ここまでは単なる自分の妄想なワケで、
もちろん、そんなこと実際にあるわけ無いよなぁ~とも思いますけど、
少なくとも、今後の国内のメッセージングアプリの動向については、
ソフトバンクが大きな鍵を握っている、というのは言えるんじゃないかなと思います。
おわり。
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