Pentium G6950を（少しだけ）オーバークロックする

先日、Radeon HD5830を思わず買ってしまい、適当にベンチを取ったりしてたのですが、
なんか思ったよりもスコア的に芳しくない感じだったので、
その原因だと思われるCPUを適当にオーバークロックしてみる事にしました。 …

もともと、Pentium G6950ってのは、性能自体は大したことないのですが、
32nmプロセスの廉価CPUで、オーバークロック向きのCPUとして一部で有名で、
昔からよくあるCeleron 300AMHzやCeleron 2.0GHzなんかと同じような、
まぁ、そっち系の目的で買ってる人も少しはいるみたいです。

Pentium G6950も、定格は2.8GHzですが、ぶん回してる人の中には、
4.2GHzとかで動いている人もいるそうで・・・何とも恐ろしい（笑

とは言え、今回はシステム全体的にオーバークロックとか全然想定していなくて、
ファンもリテール、メモリも普通に安いものを買っただけですし、
マザーやCPUが壊れても困るので、現実的な範囲に留めておこうかな、と。
そもそも、現状定格で常用してもそんなに困ってないので・・・チキンで上等！（笑

で、実際に試してみるわけですが、とりあえず定格の状態を確認っと。

133の21倍で2.8GHzで動いていますので、今回はこれを底上げしてみます。
写真でも確認できますが、メモリはG6950の仕様上、定格では1066でしか動きません。
ですが、DDR3は1333のやつを使っているので、まだ少し余裕があるんですよね。
今回はCPUのオーバークロックで、メモリのオーバークロックはあまり考えてないので、
（ていうか安物のメモリだからなんか不安だし・・・笑）
とりあえず、メモリが1333になるところまでベースを上げて試してみようかな、と。

CPU Frequency Settingを133から166まで上げるとメモリが1333付近になるので、それに変更。

・・・何も問題なくあっさり起動。

2.8GHzから3.49GHzと、この時点で既に700MHz近く上がっているのに、
リテールファンで何事もなかったかのように起動するのはさすがです。
確かに、これは環境が整ってれば、4GHz超えできそうな気もしてきます。
・・・まぁ、やりませんけどね（笑

ちなみに、倍率もアンロックされてるっぽいんで、
いろいろ突き詰めればもっといけそうな気もしますが、
まぁ166でキリもいいですし、ひとまずこれで様子を見てみようかなぁ。

というわけで、2.8GHz→3.49GHzはうまくいったので、
ここでこないだ惨敗だったベンチマークを再度チャレンジしてみます。
CPUが速くなって、スコアも多少はマシになったんじゃないかと・・・。

Mainboard: BIOSTAR TPOWER I55 (Intel P55 Express)
CPU: Pentium G6950 (2.8GHz) @ 3.49GHz
Memory: PC3-10600 6GB (2GBx2 + 1GBx2)
OS: Windows 7 Ultimate 64bit

VGA: MSI R5830 Twin Frozr II (Radeon HD 5830 GDDR5 SDRAM 1GB)
Driver: Catalyst 10.10

前回から変わったのは、CPUのオーバークロックと、Catalystのバージョンです。

スコアの表記としては、左が2.8GHz時の前回のスコア、右が3.49GHzへのオーバークロック後です。

■FF14オフィシャルベンチマーク

LOW 2881 → 3616

HIGH 2538 → 2767

CPUが影響しやすいという評判どおり、LOWでは結構な伸びになりました。
HIGHの方は、まぁHD5830ならこんなもんでしょう。

■ゆめりあベンチ

【解像度】1024×768
【　画質　】最高
【 スコア 】88710 → 92598

【解像度】1600×1200
【　画質　】最高
【 スコア 】45907 → 48847

昔からですが、ゆめりあはあまりCPUに依存しませんね。
この僅かな差も、CPUってよりはメモリ帯域的なものの影響が大きいんじゃないかと。

■タイムリープブートべんち (1.01)

●標準設定
【環境設定】
1024×768/AAなし/フルスクリーン/T&L HAL
HDR/ソフトフィルタ/被写界深度/バックライト
【ゲーム設定】
逆光/昼/上下黒/紙ふぶき/音楽デフォルト/舞台デフォルト/衣装デフォルト
【カメラワーク】 Auto

【fpsスコア】 106 → 132

●高設定
【環境設定】
1280×960/AAx4/フルスクリーン/T&L HAL
HDR/セルフシャドウ/ソフトフィルタ/被写界深度/バックライト
【ゲーム設定】
逆光/夕/上下黒/紙ふぶき/音楽デフォルト/舞台デフォルト/衣装メイド服
【カメラワーク】 Auto

【fpsスコア】 85 → 104

これは思ってたよりも伸びてました。
高解像度で急に落ち込むのは、おそらくHD5830がそういう仕様なんでしょう。

■タイムリープぱらだいすベンチマーク

●標準設定（？）
【環境設定】
1024×576/AAなし/ウインドウ
オプション全てなし
私服/エフェクトなし

【スコア】
1178 → 1413
【スコアに対する動作速度】
イマイチ → 微妙

●高設定（？）
【環境設定】
1920×1080/AA x4(SSAA画質高)/フルスクリーン
HDR/セルフシャドウ/ソフトフィルタ/被写界深度
ダンス衣装/エフェクト葉っぱ

【スコア】
5594 → 5660
【スコアに対する動作速度】
極上 → 極上

オプション付けない方がスコアが悪いのは相変わらず。
まぁ、詳しく知らないんですが、たぶんこういうもんなのでしょう。

■ちはやローリングWE

スコア = 1143500m → 1274000m

名古屋までだったのが東京まで行けました。

というわけで、どっかで落ちるかも、と思いながら回してみましたが、
3.49GHz動作に関しては、全く問題がなくかなり安定してますね。
このあたりなら常用しても問題ないのかもしれません。
8000円前後で買えるCPUとしては、そこそこ満足いく感じになりました。
4万円くらいでかき集めたパーツ構成でこれなら十分でしょう。
少ない投資でそこそこの速さをって話なら十分挑戦する価値はアリだと思います。

もちろん、金銭的に余裕がある人はちゃんとCore i5とかを買った方が、
よっぽどいいと思いますけどね。

あ、言うまでもないですが、オーバークロックは自己責任で！
それから、ハズレを引いても泣かない強さも必要です（笑