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警察沙汰にならない自転車の処遇・ケーススタディ

なんというか、まだ知識としてあるうちに、後学の為にメモっておこうかと。
みなさん、うちのようなアホな事にならないように・・・(笑

というわけで、以下は経験とか警察の方に聞いた話とかを基にしているので、
厳密には法律などと解釈が異なるかもしれませんが、
ここではタイトルどおり、より安全そうな方法をメモしておきます。

もちろん、うちの勝手な妄想で、内容についての保証はどこにもありませんので、
最終的には各自で判断してください。

●友達が自転車を譲ってくれると言っているんだけど

そもそも、友達が自転車をくれると言っても、無闇に貰ってはいけません。
その自転車の出所が不明な場合、盗難自転車の可能性もあり、
その場合、あなたが占有離脱物横領罪(遺失物等横領罪)に問われます。

友達がくれるといっている場合は、まず友達自身に購入した販売店に行ってもらい、
そこで警察に防犯登録を解除してもらうように連絡してもらいます。
その後、譲渡を証明できる書類を作成して、ここでやっと自転車を譲ってもらう事ができます。
次にその書類を持って警察に行き、自分の名義で防犯登録(有料)します。

この工程のどれかひとつでもできないようだと、後々問題化する場合がありますので、
諦めて、その自転車は貰わないほうがいいと思います。
特に再登録時に譲渡を証明できる書類がないと、「これ本当に友達の自転車なの?」と疑われます。

●そもそも自転車の防犯登録って必要なものなの?

必要です。昔は任意でしたが、今は改正された
「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」
によって義務化されています。(ただし、罰則は規定されていません)
これは思ったよりも結構最近の話らしく、1994年に幼児用以外のいわゆる普通自転車に対して義務化されました。
なので、ご年配の方だと、任意でするモノだと勘違いされている場合もあるかもしれませんが、
防犯登録をしないで乗っていたり、防犯登録シールを剥がして乗っていたりすると、
それだけで警察に事情を訊かれる可能性がありますので注意してください。

●粗大ゴミ捨て場にあった自転車を拾ってきて自分で修理して使っているんですが

よく聞く話ですが、基本的にはゴミ捨て場の自転車を持って帰ってはいけません。
ゴミ捨て場に捨てられた物の所有権云々などの話にもなりますが、非常に微妙な話で、
またそれが盗難自転車だった場合、あなたが占有離脱物横領罪に問われます。
仮に、ゴミ置き場に常駐してる人や管理者の方に「持って帰っていい」と言われてもダメです。
おそらく一旦疑われた後に警察の方にそういう話をしても、多分結果が変わることはありません。
リスクが大きすぎるので、基本的に初めから持って帰らないほうが無難です。

既に拾ってきてしまっている場合は、すぐ破棄するのが安全なような気がします。
本来なら、警察に「自転車を拾ったので、持ち主を調査して欲しい」旨を伝えるのがいいんですが、
詳しい事情を訊かれる可能性が高く、状況によってはあなたが占有離脱物横領罪に問われるかもしれません。

まぁ、防犯登録シールを剥がして、自転車のどこかに彫ってある車両番号も判別不能なまでに潰してしまえば、
証拠としては存在しなくなるので、占有離脱物横領罪には問われない(というか問えない)「らしい」のですが、
罰則が無いとは言え法律違反には変わりありませんし、そんな明らかに怪しい自転車を使っていて
もし警官に囲まれながら「これは自分の自転車です」という嘘を堂々と貫き通して、
それで平常心でいられるかと言うと、なかなか難しいんじゃないかと思います(笑
やはり、拾った自転車はすぐ破棄するのを強くオススメしたいところです。

●駅や道端に長い間放置されている自転車って貰ってもいいんじゃないの?

普通にダメです。これも占有離脱物横領罪にあたり、最悪窃盗罪になりかねません。
あと、少し違う話ですが、放置自転車が邪魔だからと勝手に移動したり、
長い間乗り捨ててあるからと、勝手に処分したりというのもやめた方がいいです。
そもそも、変なトラブルを防ぐために、放置自転車の類には一切触れないのがベストです。

じゃあこれ邪魔なのにどうするんだと思われるかもしれませんが、
まぁ、面倒でも近所の交番に連絡してください。事情を話せば回収して調べてくれます。
もしそれが盗難自転車なら、警察が持ち主に返却してくれます。

●自分の自転車を譲渡または売却したいんだけど

上にも述べましたが、まず譲渡や売却をする前に、販売店へ行き、防犯登録を解除してもらいます。
あと、譲渡に関する証明書を要求された場合は、何らかの形で適当に用意する必要があります。
まぁ、要求されなくても再登録に必要なものなので売却などの場合は特にあった方がいいかと。

「んじゃ、具体的にどういう証明書でどういう内容のものなの?」という場合は、
それっぽい単語で検索してみると、いろんなサイトにテンプレートみたいなものがありますので、
適当に参考にしつつプリントアウトして作成すればいいんじゃないかと思います。

●防犯登録を解除したいのに販売店が潰れてるんだけど

同じ事を警察でもやっているはずなので、まず近所の交番などで相談するのがいいと思います。
地域によって違うかもしれませんが、おそらく警察の該当部署を紹介されると思います。

制度的には、自転車店であればどの店舗でも防犯登録や解除をしてくれるはずなんですが、
実際は、その店舗で購入した自転車のみしか扱ってくれないことがほとんどで、
いきなり自分の自転車を持ち込んでも防犯登録を断られるケースが多いみたいです。

●なんか譲渡とか面倒くさそうなので、自転車を捨てたいんだけど

不要になったり壊れたりしても自転車を粗大ゴミなどに勝手に捨ててはいけません。
自転車の防犯登録は、都道府県によって違いますがおよそ7年~10年程度警察に保管されるそうで、
その間は捨てる場合でも、事前に販売店に行って防犯登録を解除してもらう必要があります。
そうすれば、晴れて普通の粗大ゴミとして捨てることができます。

一瞬「てか別に捨てるんだから関係ねーじゃん」と思われますが、
捨てたつもりの自転車を誰かが勝手に拾って乗っている事はよくあるみたいで、
その自転車を利用して事件などを起こした場合、捨てたはずの人が疑われるケースがあるかもしれません。
まぁこれは大げさな話ですが、自転車に個人情報が関連付けされているという事は認識すべきです。

また、防犯登録の有効期間が過ぎてから捨てるってのも、それはそれでいい解決法だとは思いますが、
お住まいの都道府県によっては、防犯登録の「有効期限がない」場合もあり、
その場合は、どんなに古い自転車でも必ず防犯登録を解除してもらう必要があります。

詳しい有効期限などについて、詳しくは自転車文化センターのサイトなどを参考にしてください。

●くっそー!自転車を盗まれてしまった!でも、面倒くさいし、まぁいいや。

全然よくありません。面倒でも必ず警察に通報してください。
何度も繰り返しますが、盗まれた自転車にはあなたの個人情報が登録されており、
その自転車の使われ方によっては、思わぬ迷惑を被る場合もあります。

もし盗難保証付きの自転車なら、警察に連絡した後で、購入した自転車販売店に相談すれば、
スペアキーが全て揃っている場合に限り、同じ自転車を安く買いなおせる場合もあるそうです。
詳しくは自転車の購入時に販売店に相談してみてください。

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