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これまで散々取り上げてきた Windows 10 Mobile(Win10Mo)も、
今年12月でOSのサポート期限が切れることが確定しており、
Microsoft も iOS や Android に移行してくれと案内していることもあり、
うちとしても、大してやる事もなくただその時を待つだけという、
近年のスマートフォン業界においては考えられない程の斜陽っぷりなわけですが、
ここにきて、どこかしらの企業から流れ出たと思われる Lenovo 503LV が
ガジェクラではお馴染みのイオシスから大量に売り出され始めていました。
ネットワーク利用制限が▲になっているのは、
その仕入れ先で端末代がキャリア(たぶんソフトバンク)に対して完済していなかったりとかで、
将来的にIMEI制限が掛かり、いわゆる赤ロムになる可能性があるものの事です。
とはいえ、イオシス側で保証もありますし、何より値段が安いという事もあって、
あと半年ちょっとのサポートという事は理解したうえで買ってみることにしました。
この端末、当初から法人専用モデルとして販売されており、
量販店等での購入先が一切無く、今までは個人が簡単に買えるようなものではありませんでした。
なので、今回売りに出されるまでは、誰も見たことも触ったこともないという、
まぁ、言ってしまえば「幻の端末」でしたので、ネット上にレビューもほぼ皆無なため、
ちょっと個人的に気付いたところなんかをレビューしてみようかと思います。
当時、もし一般販売があればそこそこ優良端末だった…かも?
実際に現物を手に取ってみると、結構小さいのがわかります。
Win10Moに限らず、スマホ業界的に5インチ未満がほぼ絶滅してしまっている現在、
5.0インチでこの薄っぺらかつ小ぶりな感じは、なかなか安心感がありますね。
そして、このクラスのサイズとしては、当時から(2016年末~)ローエンド端末しか存在しておらず、
「小型でもそこそこ高性能が良い」という人には有力な選択肢になり得たのではないか…と思いました(過去形)
デザインも、当時主流だったiPhoneをかなり意識した感じで、
背面ガラスに金属フレームと、Win10Mo端末にしてはなかなか質感あります。
所有感という意味では、2019年の今でもそこそこ満たしてくれるのではないかと思います。
ひとつ気付いたのは、液晶画面の彩度が一般的なスマホよりも少し低いのか、
妙に画面から落ち着いた印象を受けますが、よくよく考えてみればビジネス向け端末なので、
ひょっとしたら意図的にそういう設定にしているのかもしれません。
あんまりギラついた画面だと目に負担掛かりそうですし…。
あと、タッチパネルが微妙という事を書いてる方もいましたが、
普段から安物スマホばかりな自分では、特に良し悪しの判断まではできませんでした。
至って普通の5点マルチタッチのパネルです。
表裏両面用にそれぞれ保護シートも同梱されていますが、
値段や使用期間、操作性等を考えると、まぁムリに貼らなくてもどっちでもいいような気はします。
そういえば、Win10Mo初のキャリア端末だった…のかもしれない
IMEI制限の事を言われるまで全く気付かなかったのですが、
この端末、法人向けとはいえ、ソフトバンクの正式な型番を貰っており、
いわゆる「格安スマホ」の類ではなく、れっきとした「キャリア端末」という事になります。
これまでWin10Moと言えば、キャリア外のメーカーからのSIMロックフリー端末ばかりでしたので、
(ドコモの相互接続試験を受けたって触れ込みの端末はいくつかあったけど…)
何気にここにきて初めてのキャリア端末という事になるんじゃなかと思います。
と言っても、別にSIMロックが掛かっているわけではありませんし、
ドコモの帯域もちゃんとサポートしているので、何か困るようなことはないのですが、
実際触ってみると、ところどころソフトバンクのキャリア端末っぽい部分はあるようで。
起動時のソフトバンクロゴ。
通信事業者にSoftBank。
ソフトバンク仕様の留守番電話サービスの設定が組み込まれている
サウンド設定。とても健全な仕様。
世の中知らないほうが良いこともあります。
ちなみに、端末はCoship製。
同じ Coship製の Moly W5という端末に類似しているとの話も見ましたが、
スペックが全然違いますし、いろんな穴の位置とかも微妙に違うので、
全く同じものではないけど、まぁ同じ金型を流用して作った派生品なのではないかと。
この辺はまぁ当時から、Win10Mo端末を作れるメーカーって凄く限られてましたし…。
AXGP正式対応で高速モバイル通信可能だったり…
それから、ソフトバンク系のネットワークプロファイルが入っており、
試しにワイモバイルのSIMを挿してみているのですが、
V4のプロファイルにしたら、何も設定せずにあっさりネットに繋がってしまいました。
(設定内容が分からずなんか怖いので手動でAPN設定を作りなおしましたが…笑)
そもそも、なんでワイモバイルのSIMを挿してみたのかというと、
この端末、当たり前ですがソフトバンクの端末だけあって、
TD-LTE Band 41 のいわゆるAXGPにも正式に対応しています。
記憶があやふやであんまし正確には覚えていないですが、
Win10Mo でBand 41 に対応しているのは、Q601とか一部のLumiaとかだけで、
しかもどちらも「Band 41に対応しているからおそらく使えるハズ」という程度のもので、
ちゃんと正面切って対応と謳っているのはこの端末くらいしかなかったのではないでしょうか。
まぁ、今の時代となってはVoLTE が非対応なのは残念ですが、
AXGPに対応していることで、通信速度的な面では心配はほぼ無いと言えるかもしれません。
試しに自宅で速度を測ってみましたが、まぁ使う時間帯にもよりますが、
ドコモ系のMVNOが10Mbpsも出てなくて昼休みの減速も著しかった事を考えると、十分高速でしょう。
正直スマホ用OSとしてはショボいこともあり、テザリング用としても考えている場合は、
ソフトバンク系のSIMを持ってる人に限るものの、AXGPで通信できるのはメリットではあると思います。
【後日追記】
…というか、テザリング試そうとしたら設定がロックされているっぽいので、
ソフトバンクでテザリングオプションを契約している人しか使えないのかも…。
どこまでちゃんとしたキャリア端末なんだ、って感じ。
SIMロックフリーだからといって安心しないことですなぁ。
【更に追記】
テザリングが使えなかった場合に、ムリヤリ使うような記事書いてみました。
ただし、いろいろ自分で調べたりも必要で中級者以上の方向けです。
【Win10Mo】Lenovo 503LV でテザリングを有効にする【要脱獄】
ソフトバンクWi-Fiスポットにも対応していたり…
ネットワークまわりに関しては、LTEだけに留まらず、Wi-Fiもソフトバンク仕様となっています。
一体どういう事かと言うと…
既知のネットワークに燦然と輝く「0002softbank」!
ソフトバンクWi-Fiスポット用のSSIDが最初から埋め込まれています。
そして、削除できないし、自動接続をオフにもできない!(笑)
Wi-Fiオンのまま放置しておくと、勝手に接続しに行こうとする素敵な仕様です。
ちなみに、ワイモバイルのSIM契約でもソフトバンクWi-Fiスポットは無料で使えますので、
試しに外に出て繋いでみました。
何の入力も無しに普通に繋がってしまいました。
ようは、AndroidやiOSではアプリ越しでやっている事を、
OS標準の企業向けポリシーを実装することで実現しているんですかねぇ。
いやなんというか思ってたよりも、ちゃんと「キャリア端末」してて普通に感心してしまいました。
気になったのは、これ、もちろんソフトバンク系のSIMが挿さってないと使えないハズなので、
となると、この端末はEAP-SIM認証をしているという事なんでしょうか?
当たり前ですが、今までそんな Win10Mo 端末は見たことがないので…。
自分が EAP-SIMに詳しくないこともあって、いまいち分かっていませんが、
ソフトバンク系のSIMを使っている人にとっては、専用アプリとか何も使わずに
無料で簡単に通信量を節約できるので、まぁ便利ではあると思います。
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今年いっぱい使い倒して終わりくらいの軽い気持ちで買うならまぁ…
とりあえず気付いたのはこんなもんですかね。
繰り返しになりますが、結局のところ OSのサポート期限がほぼ今年いっぱいで、
それ以降に関しては、継続的な使用はあまりオススメできませんので、
それをどう捉えるかによるかと思います。
誤解を恐れず言えば、こんなマイナーOS用に悪いことを企む輩もいないでしょうし、
サポート切れ後に半年や1年使っていたところで、特に問題もないんじゃないかとは思います。
Win10Moの構造的なつくりも、もともとそういう危険が少ないように設計されています。
それよりも、サードパーティを含めたアプリの提供終了が加速していたり、
PWAへの対応も中途半端なまま放置されてしまっている影響の方が大きく、
使い続けようと思っても、いろんな意味で「使えない」端末になる時期の方が早そうです。
例えば、先行して6月にサポート終了になる、同じ5インチ端末のQ501ユーザーが、
「繋ぎ」という認識で試しに買ってみたりするのはいいかもしれませんが、
すべての新旧 Win10Moユーザーにオススメかというと全然そんな事はありませんし、
もし仮に事情を詳しく知らない友達が興味を持ったとしても、
間違いなく「悪いことは言わないからやめておけ」と言いますね。ええw
それでもなお興味があるという方は、是非買ってみて、
Windows 10 Mobile という消え行くOSに一度触れてみてください。
やっぱり触ってると結構楽しいし、良いOSだったと思いますよ(過去形)
おわり。
コメント
これ、メーカー保証書無しなので
イオシスの保証しか効かない
貴殿安定のだいぶ斜め気味なフロンティアスピリッツにはいつもながら頭が下がります、、、w ちなみに2年ほど前に偶然お見かけした際にイオシスで5000円で購入したnexus5は現在も毎日キビキビ動いてくれてますw モンスト専用機してですけども、、、w
UQシムでテザリング出来ない。
残念
私は出来ましたよ?
Y!mobileシムでのテザリングも不可能
。
ダメだこれ。
この端末ってLINEインストール出来ますか…?
あとなぜか通話が機能しません。。。
因みに、LINEモバイルのSIMです
LINEはつい最近までは一応あったのですが、
Windows 10 Mobile向けが来月で終了する事になり、
新規インストールもできなくなっているようです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/line/9wzdncrfj2g6
LINEモバイルを契約していないので正確には分かりませんが、
ドコモかソフトバンク回線の契約であれば、電波の掴みの問題はありつつも、
おそらく通話くらいはできるような気がします。
ただし、au回線でご契約の場合は通話もできません。
お世話になります。
lineのパソコン版は、
ブラウザ経由で使うことは
できますか?
テザリング出来ない件について。
Softbankにおいて2018.夏モデルより前に発売した機種はAndroidも含めmvnoでテザリング出来ない制限入りのまま、との事。
こういう事するからSoftbankは嫌われる。
何か知らないが、勧められて買ったが、モバイルとは言え、今年一年限りだったのですか。がっくんです。
>lineのパソコン版は、
>ブラウザ経由で使うことは
>できますか?
おそらくChrome拡張機能版のLINEの事を仰ってるのだと思いますが、
Windows 10 MobileのEdgeはChromuimベースではありませんので、
拡張機能に対応しておらず、使用できません。
アプリ版LINEが終了しましたし、
今後もLINEを使いたいという希望が叶う事はまずないでしょうねぇ。
2台のうちの1台として「専ら通話専用(←二重強調)」で探しておりまして、今や安さ半端なきこのデバイスに辿り着きました。これでデータ通信をやる予定は全くありません(基本的に)。その上でこれを購入するのはどんなものでしょう、やめた方がいいよね、と思うのが常識ですかね?・・・興味あり、迷っています。。
とにかく安い端末で通話ができれば何でも良い、
…という条件であれば確かに使えないわけではないですが、
・あくまでソフトバンクのキャリア端末であり、
ドコモ系のSIMで使う場合は電波の入りが良くない可能性がある。
・通話は3Gのみで、ソフトバンク系のSIMでもVoLTEは利用できず、
やはり音声は多少歪んだり篭ったりしている。
(もちろん他の3G端末と同レベルであり、会話が聞き取れないような事はありません)
という点については、把握しておいた上で
検討して頂ければとは思います。
まぁ通話だけならOSのサポート期限も関係ないですし、
同価格帯でVoLTEに対応している端末が他にあるかと言われると微妙なので、
悪くないと言えば悪くないのかもしれませんね。
ソフトバンクのnano USIMカードを使いたかったが使えない。
なぜだろう?
初めまして・・・。503LVを使っています。
Windows 10 Mobile(Win10Mo)も、
今年12月でOSのサポート期限が切れることが確定しており、
Microsoft も iOS や Android に移行してくれと案内している
上ってソフトウェア更新やサポートが終わるとうことですか?
>ソフトバンクのnano USIMカードを使いたかったが使えない。
具体的な契約が分からないので、何とも言えませんが、
ソフトバンクには複数の種類の契約やSIMカードが混在しており、
単純に他の端末から挿し換えただけでは使えない場合もありえます。
APNを設定しても通信できないのであれば、IMEI制限かもですね。
>上ってソフトウェア更新やサポートが終わるとうことですか?
そういう事ですね。
既に1月の更新で最後となっており、
2月以降はWindows Updateでの更新はありません。