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本態性血小板血症とそれに伴う脾腫についての記録(39)

今週が3ヶ月ぶりに血液内科の定期検査でした。

PLTは95.8万。

以前からの予想通りといえば予想通りですが、
久しぶりに100万の大台が見えてきました。

担当の先生も、一瞬悩んだ様子を見せた後で、
「しばらく3ヶ月間隔だったんですけど、上がってるので次は2ヵ月後にしましょうか」
となりました。まぁ、ごく自然の流れですけども。

少し悪くなっている事で、気付いたのか、
「そういえば、うちの病院でも保険適応内でJAK2の検査できるようになったので、やっておきましょう」
と、突然そんな話になりまして。

ここで分かりやすく説明するのがちょっと難しいのですが、
うちのような本態性血小板血症を含めた、骨髄増殖性疾患の患者さんは、
JAK2という遺伝子の変異によって引き起こされているのではないか、という報告があって、
実際、検査をしてみると、記憶が曖昧ですが、本態性血小板血症で半数~6割程度、
真性多血症の場合はほとんどの患者さんにJAK2の変異がみられたそうです。

ただ、この辺は現在進行中で研究が進められている最中の話で、
これらの病気がJAK2が直接の原因になっているかどうかは、まだハッキリしていないそうです。
(逆に、別の原因で発病して、その結果たまたま多くの人のJAK2に異常をきたした可能性もあるとか)

何にしろ、仮にJAK2が原因で発病していた、という話になれば、
将来的にJAK2をターゲットにした薬が開発されれば、
(というか、今まさにされている最中なのですが)
一生治らないと思われていた本態性血小板血症も治せる可能性が出てくるかもしれません。

・・・という、仮定に仮定を重ねた夢のような話でして、
この先5年10年程度でどうにかなるようなレベルの話でもないのですが、
まぁ、なんというか、患者からすれば、前向きになれる話でもありますよね。

で、その10年20年以上先の話の、もの凄い前段階として、
「で、アンタのJAK2はどうなん?」
っていう検査ができるようになったという話。

正直なところ、この結果を知ったところで、現段階の治療に有効なわけでもなく、
(血栓症の程度の違いを知る上では役に立つんじゃないかという話もあります)
「へぇ~、そうだったのか!」で、終わってしまう話ではあるのですが、
間違いなく統計などには利用されるでしょうし、
この病気の全ての患者さんの将来に役立てるのであれば、喜ばしいことですよね。

まぁ、そんな大げさな話でもないですけど(笑

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